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Football Life vol.48

「今まで行った中で一番衝撃をうけた国はどこですか?」

たまーにそんな質問をうけることがある。衝撃にも色々な種類があるけれど、インドは衝撃を受けた国のひとつだ。

僕がいったのはベンガルールという南部の街で、インドのシリコンバレーと呼ばれている。細かい日程は忘れてしまったけれど、2006年10月に僕は2回この街を訪れた。一度目はA代表のアジアカップ予選。二度目はU20W杯のアジア予選だった。

初めてベンガルールに到着したのは夜中だった。タクシーで予約していたホテルへ直行するとホテル、、というより民宿みたいな宿のフロントは無人だ。電話をすると「いまいくから待ってろ」という。

少し待っていると寝間着姿のオヤジが予約帳のようなものをパラパラしている。ジロリとこちらを睨みつけて何やらいっている。

どうやらオーバーブッキングして部屋が埋まっているようだ。

「ふ・ざ・け・る・な、ふざけるな ^^#(心の声)」

夜中の0時を回っている。インドの治安はけっして良いとは言えない。フル装備でこの時間から宿を探せというのか。僕は「捨てられた子犬の目」で家主のオヤジに訴えかけた。

そもそもこっちは悪くないから、激しく抗議しても良かったけれど、それで部屋が空くわけでもないし、逆ギレされて追い出されても困る。そして、僕はそんなに高度な英語が喋れない。そんなときは演技力がモノを言う。いかに「困っているか」を仕草で伝えると大抵の人は助けてくれる。

案の定、オヤジは代わりのホテルを紹介してくれた。

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