HERO

ドラマ”HERO"の久利生検事かっこ良かった。松たか子もいいなあと思ったし、北川景子も好きになった。でも綾瀬はるかが好き。当時のドラマでは珍しい検察モノで、検事の仕事を知らしめた良い作品だったと思う。主人公の久利生検事は、正直で、ぶれることなく、真正面から事件に取り組んでた。強いモノには厳しく、弱いものを守り優しく、自分の仕事に誇りを持つ、検察官だった。そしてもちろんこの番組はフィクションだった。

強い正義感をもち、上層部の意向にも屈せず、正義の味方の久利生検事。そんな検事がいたら面白いという話だ、だから本当はいない。 

今の検察がどうとか、マスコミがどうとかここでは書くつもりはない。おそらく、黒川さんは出世して国に支え、自分と家族を守り、自分のポジションと、自らが属する官庁のポジションを盤石にする。そんな正義があったのであないだろうか。

新聞社の社員は、発行部数の確保のため、他社をだしぬくスクープを取り、自分と自分の部署のポジションを護ると言う正義。公という正義はなかったのかもしれないけど。メディアの優秀な社員としては、誰よりも早く裏情報を入手するために、相手方組織の有力者とコネを作り、金を使い、ゴルフやキャバクラに連れて行き、関係作りを行い、人脈と評する。検事長の麻雀仲間だったなんて朝日新聞社内では誇りですらあったと思う。

優秀な営業マンは得意先の社長の家族構成、奥さんの趣味、お子さんの誕生日を調べ、贈り物をして、顎足付きで接待をし、気に入ってもらい、注文をもらう。新聞社のサラリーマンも違うはずがない。

さらには検察は新聞を利用して世論を作り、新聞社は情報をリークしてもらい朝刊の見出しに、テレビのワイドショーのトップニュースになる。まさしくWin-Winの関係。営業のお手本だ。

ただ何が問題かといえば、そんな時代は終わってたと言うこと。今時新聞なって読みはしない。テレワークのおかげでワイドショーも見なくなった。SNSやYoutubeに上がってる情報は玉石混合だけど、まっとうな専門家が正しく伝えるチャネルも増えてる。情報の鮮度も格段に違ってる。

オールドメディアになった新聞の価値がさがっただけの話

でも久利生検事のセリフかっこよかった

「俺たちみたいな仕事ってな、人の命奪おうと思ったら、簡単に奪えんだよ! あんたら警察も、俺たち検察も、そしてマスコミも。これっぽっちの保身の気持ちでな、ちょっと気ぃ弛めただけで、人を簡単に殺せんだよ! 俺らはそういうこと忘れちゃいけないんじゃないですか?」だって


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