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【読書記録】幻想と怪奇13 H・P・ラブクラフトと友人たち アーカムハウスの残照

2023時121冊目。

特集はアーカムハウスということで、アーカムハウスから出版された作家の作品が収録されています。クトゥルー要素は抑えめでした。

面白かったのは「成らず神」「チルトン城の恐怖」、「洞窟」あたり。

「成らず神」は体内にできた腫瘍に関するお話。特に話しかけてきたりするような神秘体験は本人にはなかったのが逆に新鮮でした。

「チルトン城の恐怖」は自分のルーツを辿る旅の末に巡り合った怪異。死後に喰われるといって死んでるならいいんじゃないのと思ってしまいますが、復活思想のあるキリスト教圏ではやはり意味合いが違ってくるのでしょうか。

「洞窟」に出てくる怪物は直接姿は現しませんが、独特な足跡や咳のような声は不気味です。獲物に対する乱暴な行為の割に夜間の侵入のシーンは静かで緊迫感がありました。

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