【読書記録】後宮の烏6
2023年41冊目。
舞台はいよいよ界島に移り、最終決戦が見えてきました。
青が寿雪の兄であることは読者にはすでに明かされていたので、高俊の絶望や寿雪の驚きは共有できずに残念でした。読者にも同時に明かされる展開だとよかったかもしれません。
また、寿雪の魂が一度回廊へ行ってしまった理由もよくわかりませんでした。烏が復活しても寿雪に影響がないなら回廊へは行かないのでは?
寿雪の扱いをどうするかの論戦は読み応えがありました。法を廃止したタイミング的にどう考えても寿雪を守るためなのはわかってしまうので、廃止した理由が無くなってしまった状況だと法を復活させて処刑が一番妥当な判断だと思います。寿雪を守るため、その利益を説明しなければなりませんが、花娘を始めとしたこれまで烏妃が救ってきた人々が動く様は読んでいて心温まる展開でした。
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