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【読書記録】兎の島

2023年92冊目。

国書刊行会の新シリーズ、スパニッシュ・ホラーシリーズが登場です。スペインの女性ホラー作家の作品を紹介するシリーズとのことで楽しみです。

一冊目となる本書ではエルビナ・ナバロが取り上げられています。

社会的なテーマを織り込みながら、現実と非現実の境界を揺るがす不安や恐怖を描く作品群とのことですが、社会的なテーマを共有できない私なので、単純にホラー小説として読みました。

全体的にシュールな悪夢のような作品でした。やや読みにくく苦戦してしまいました。

その中で表題作「兎の島」は読みやすく面白かったです。主人公が男性だったのがよかったのかもしれません。

「ストリキニーネ」も読みやすかったです。人面瘡のお話しですが、ホワイトの「ルクンドオ」などとは違う嫌な感触のする作品でした。

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