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【読書記録】ウィザーズ・ブレイン

2023年7冊目。

久しぶりの新刊に向けて再読開始です。

気象制御衛星の暴走により極寒の冬に閉ざされた世界が舞台です。

世界は情報でできているという設定のもとで、より強い情報を押し付けることで一時的に物理法則を書き換えることができる魔法士が登場します。

主人公の魔法士、錬は軍の輸送船から物資を奪取する依頼を受けますがその物資とは人間の少女のことで……。

錬の前に立ちはだかるのがもう一人の主人公である黒沢祐一です。祐一は大戦を生き抜いた歴戦の騎士です。恋人である七瀬雪は最強の騎士でしたがシティのマザーコアに志願し、すでに亡くなっています。

マザーコアは過酷な環境の中で人類が生き延びる命綱となっているシステム。このマザーコアをめぐって物語は進展していきます。

それぞれのキャラクターが自分の立場や信念によってぶつかり合う展開となり、読者は自分だったらどうするかという選択を迫られることになります。

多数を生かすために少数が犠牲にならなければならないとして、それを受け入れることはできるのか。正解のない問題ですが考えさせられます。

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