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【読書記録】獣の奏者1 闘蛇編

2023年130冊目。

『守り人』シリーズの上橋菜穂子さんの作品。

バルサが成人女性だったのに対してエリンは10代の少女ということで読み口が違って面白かったです。守り人シリーズだとむしろチャグムに近い年齢ですが、王族としていろんなものを背負っていたチャグムと、平民ながら出生に謎を抱えるエリンだとまた違いがあって面白いですね。

闘蛇という架空の生物が出てきますが、精霊が出てくる守り人より魔法感はなかったです。

文体は相変わらず読みやすいですね。ページ数の割にさくさく読めます。

知識欲旺盛なエリンが好印象です。母親の死の秘密を知りたいだけでなく、元々観察眼が強く、周囲の動物に対して好奇心旺盛なのが良かったです。

ジョウンやエサルといったエリンをサポートしてくれるキャラ達が脇を固めていたのも良かったです。周りがすべて敵になるような展開も想像していましたが学舎のみんながあたたかくエリンを守ってくれていたので安心して読むことができました。

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