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【読書記録】塩と運命の皇后

2023年103冊目。

『図書館の魔女』とか『茨文字の魔法』とかみたいな図書館ファンタジーの一種という認識で読みました。

上記二冊は男女の恋愛要素がありますが、こちらは鳥とのバディで面白かったです。バディもののかけ合いとか好きなので。なので後半はオールモスト・ブリリアントが出てこなくて残念でした。

ただお話しとしては後半の方が寓話っぽくて好きです。ホー・ティー・タオが「一年間は都にいよう。その後は、山で一年暮らしてみて、二人でどちらがいいか決めればいい……」と言っていたあたりで、都と山の対比は『桜の森の満開の下』を思い出しました。(『桜の森の満開の下』は攫ってきた姫に逆にいいように使われている山賊が山に帰りたいお話しなので全然違いますが)

ホー・ティー・タオのお話しが寓話っぽい中で現実では人喰い虎と対峙していて時間を稼ぐには話すしかないってのもリズムがあって良かったかなと思いました。話の合間に視点が現実に戻るのは「塩と運命の皇后」も同様ですが、こちらの方がしまっていたかなと。

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