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【読書記録】ナイトランド・クォータリー vol.30

2022年67冊目。

特集は「暗黒のメルヘン―闇が語るもの」。ファンタジーや児童文学の翻訳者である金原瑞人さんのインタビューに注目です。

金原瑞人さんの訳書の中でおすすめなのは岩波少年文庫の『八月の暑さのなかで ホラー短編集』。これまでも何回か言及してきた作品ですが怪奇小説の入門にぴったりなアンソロジーです。

評論では児童文学への言及も多かったですが、小説では大人向けのダークな作品が多かったですね。子どもでも楽しめるのは石神茉莉さんの「It is only make-believe」あたりでしょうか。

余談ですが暗黒のメルヘンで真っ先に思いつくのが甲田学人『Missing』と『断章のグリム』の二作品。巷ではホラーとか伝奇とか言われてますが作者はメルヘンであると言ってますね(今どき伝奇小説なんていわれるラノベも珍しいですが)。特に『M issing』は新装版が刊行中なのでおすすめです。

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