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【読書記録】女魔術師

2024年115冊目。

「海賊船」と「女魔術師」が面白かったです。

「海賊船」はとにかくツイていない家族と、それに使える女中のお話しですが、女中のお末の奮闘がよかったです。主人に使えるというのは今ではあまりピンときませんが、主人の娘2人を救うために頑張る姿がよかったです。最終的に女中をやめて刀屋の妻になるのは出世ということでいいのでしょうか。

お俊は父親と暮らすようですが、なにぶんツイていない父親なのでその後の暮らしぶりが気になります。今度こそ平穏に暮らせるといいのですが。

「女魔術師」は旅芸人のお話し。この短編集の中では珍しく御一新後が舞台。

お染が好き。不遇な身の上はもう1人の小虎といった感じでお互い助け合う姿がぐっときます。

張の本心は明かされていませんが、小虎を舞台上で殺そうと企んだのなら残忍だと思います。達人であるが故に当たらないというのはわかるようなわからないようなといったところです。

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