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【読書記録】かつて神だった獣たちへ1〜15

2024年漫画等126〜140冊目。

めいびいさんの作品。『黄昏乙女×アムネジア』が好きだったので読んでみました。黄昏乙女と違って重量感のあるファンタジー漫画でした。

戦場から帰還した兵士たちがPTSDを抱えたり、その後の生活に苦労したりするお話しは映画『ランボー』や水木しげるの伝記など実際にも多くありますが、人ならざる風貌と力を手にした擬神兵たちの苦労は計りしれなかったと思います。

すべての元凶たる鉱物の思考が眠りたい、還りたい、死にたくないというものだった以上その思考に侵されている可能性もあり、擬神兵が最終的に狂うという懸念もありうるものだったのかなと思いました。

ラストの展開にはあまり驚きはありませんでしたが、間に挟まれる擬神兵たちのお話しは背景がよく練られており無念さなどがよく伝わってきて好きです。巻末の設定集もよくできていました。設定集大好きなので……。

最後のハンクは旅を続ける感じでしょうか。生き残った擬神兵たちはひっそりと生きているようですが、いつか安寧に暮らせる時がくるといいなと思いました。

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