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受賞者ほぼ出席⁉地域や業界に愛される高崎映画祭に潜入!

こんばんは!TCP 公式 note編集員のHikaruです。

今回は、2022年3月25日(金)~3月31日(木)にて開催された第35回高崎映画祭の様子を中の人Hikaruが潜入レポート!映画祭会場である「高崎芸術劇場」「高崎電気館」「シネマテークたかさき」への訪問と、高崎芸術劇場にて3月26日(土)に行われた授賞式の様子も時系列に沿ってお知らせいたします。高崎映画祭を追体験いただきながら、各地から愛される高崎映画祭の「気づき」にも注目です!

①JR高崎駅に到着

上映作品の写真がズラリ(左)

この度2年ぶり、待望のリアル開催となった「高崎映画祭」。お恥ずかしながら、生粋の関西人である私は「高崎」どころか「群馬県」に行くのも初めて!文字通り、右も左も分からない中、高崎駅に到着するやいなや、大きな「看板」を発見。よく見てみると看板以外にも、電柱や街頭など至る所に高崎映画祭のタペストリーが掲示されており、街全体で愛されている映画祭であることをヒシヒシと感じました。

②元銀行を改装⁉「シネマテークたかさき」

NPO法人たかさきコミュニティシネマが運営

続いて訪れたのは、今回の高崎映画祭、上映館の一つである「シネマテークたかさき」。実はこちら、高崎映画祭スタッフが中心となって元銀行を改装したミニシアターなんです!私が訪れた際は、偶然にも弊社共同幹事作品『ドライブ・マイ・カー(2021)』の上映後ということもあり、老若男女問わず様々なお客さんがお見えになっていました。その他にも、上映作品の監督、キャストのサインや映画チラシを多数見ることができ、映画好きにはたまらない空間だなと感じました。

③特集上映中心⁉「高崎電気館」

高崎電気館ビル

次いで「シネマテークたかさき」から徒歩10分ほどのところにあるのが「高崎電気館」。特集上映を中心とした映画館なのです!こちら、二階が劇場となっており、映画マニア歴40年の上司Kは大興奮!つられて私も常にテンションが上がりっぱなしでした。

2階には限定でTCP2022チラシも!

一階には、高崎フィルムコミッションがロケ地協力したNetflix映画『浅草キッド(2021)』や映画『キャラクター(2021)』等数々の映画関連資料が陳列されていました(写真撮影はNG)。

大興奮の上司K

④いよいよ授与式会場「高崎芸術劇場」へ

高崎名物のだるままで⁉︎

最後に訪れたのは、高崎映画祭上映館、最後の一つ「高崎芸術劇場」。そもそもの設立は、映画のみならず「音楽のある街たかさき」としてのイメージ確立のために始まったのだとか。とは言え「音楽が」ではなく「音楽も映画も」ある「高崎」という街になっていることに非常に感銘を受けます・・・!

授与式会場

授与式では、受賞者の方々がほぼフルキャストにてご登壇。その中でも高崎映画祭が各地から愛される理由だと感じた「気づき」を3点ピックアップ!

① 受賞者に毎月贈呈される怒涛の高崎名産品

『ある殺人、落葉のころに(2021)』三澤拓哉 監督(高崎映画祭事務局提供)

受賞者方がスピーチにて口を揃えて言っておられたのが胃袋を掴まれたというワード。なんと、受賞決定後、各受賞者には毎月授与式まで高崎の名産品が贈呈されているのだとか…‼︎

② スピーチ時間はキャストの自由

『いとみち(2021)』横浜聡子 監督(高崎映画祭事務局提供)

『由宇子の天秤(2020)』監督の春本雄二郎さんスピーチでもおっしゃっておられましたが、実は高崎映画祭授与式のスピーチは、基本的に何を話すか、どの程度話すかが受賞者に委ねられているのだそう…‼︎

③ 最後は写真撮影、SNS投稿もOK

司会 田野内明美氏(左)渋川清彦氏(右)(高崎映画祭事務局提供)

基本的に舞台挨拶や完成披露試写会で「一般の方の撮影は禁止」というアナウンスを聞かれる方は多いのではないでしょうか。しかし、今回の上映会は特別に終盤フォトセッションのみ、写真撮影のみならず、SNS投稿が許可されたのです…‼︎

最後に一言

数ある映画祭の中でも、一際輝きの強い高崎映画祭。訪れる前は、何が他の映画祭と違うのか、明確な答えは持ち合わせていませんでした。35年という長い歴史の中で、数多くの映画関係者、街の人たちとの関りを怠ることなく絶やさなかった高崎映画祭。積み重ねた信頼の証が、驚異の受賞者登壇率に繋がり、参加者、受賞者、開催者が一体となってこそ今の高崎映画祭があるのだと思います。