【恋愛】彼以上の人はいない、を手放す方法
【391号】
最初はやさしかった
最初は連絡をくれた
最初は逢いに来てくれた
最初は抱きしめてくれた
彼からでてくる言葉のすべてが、立派で、かっこよくて、ついていきたいって思っちゃう、そんな世界観を魅せてくれる人だった。
そんな彼をほしいと思った。わたしだけが独占したいと思った。彼にいかに好きになってもらうかを考え続けた。
正直、何がいけないのかわかんない。こんなものわかりのよくて、素直で、仕事もまじめにやってて。話も聴くし、癒し系の自信だってあった。
他の誰よりもうまくやってるって思ってた。
うまくいってないって認めたくなかった。だから、友だちには何でもないようにふるまったし、お互いが自立してることをアピールした。卑屈にはならないって決めてた。
でも、最初の頃の彼はいつまでもかえってこない。今日も連絡の入らないスマホをみつめる。
ずっと考えつづけてる時間、
彼好みになろうと思って変えたファッション・髪型
彼がよろこぶだろうと思って極めた料理
彼以外の人には見向きもしないし、キープもしない、
彼一筋。
いっぽうで彼につっこんだリソースが大きければ大きいほど、執着も大きくなる。
それと同時に、手放しを難しくさせてしまったある気持ちが増大していく。
それが「わたしは彼が好きだ」という気持ちだ。
そしてその気持ちが「彼以上の人はいない」にいつしか昇華される。
どうしてこうなったのか?
どうでもイイことや、安心していられることって普段考えない。忘れていられる。
一方で、不安なことって、考えてしまう。
”彼はわたしが好きなの?”
”彼は何を考えてるの?”
”彼はどういうつもりなの?”
不安だから考える、というよりも、考えれば考えるほど不安って大きくなる。
相手のことを考えれば考えるほど、”それが生きるためにいかに大事なことか”を脳が勘違いするかのように、それを考えることが人生の時間みたいになってくる。
こうして相手のことを考える時間が長い方が、相手のことを好きになってしまうのだ。
ここで、一度立ち止まる。あなたがあなたを客観視できる問いを今日はお渡ししたい。
「そもそも私は彼のことがそこまで好きだったんだろうか?」
これには、え?となるかもしれない。
好きじゃなかったらこんな悩んでないし!と。
でも、自分の気持ちですら、一度疑ってみる価値はある。気持ちほどうつろいやすいものはないから。
まず、出逢った当初。
最初から、そこまで好きだった?
今みたいに焦がれるくらい好きだと思えた?
今ほどキラキラしてた?離れられないくらいの性的魅力にあふれてた?
むしろ、時間がたてばたつほど、考えれば考えるほど、想えば想うほど、気持ちが募って、「好き」という気持ちが強化されていったんじゃないかな。
しかも、不安であればあるほど、だ。
不安が、彼のことを好きだと思い込ませる魔法をかけるのだ。
彼は、最初にはもどらない。というより、彼は最初から変わっていない。
でもこういう問いかけはできる。
「もし今、今のあなたの記憶をそのままに、そして彼の人間性もそのままで、彼と出会った当初にさかのぼったとしたなら、あなたは彼を選ぶだろうか?」
直観でどう思っただろうか。その気持ちを大切にしてね。
あなたの気持ちを整理してくれる問いかけをもつことが、目をつぶったり、何かを握りしめた心を少しずつゆるやかにしてくれるよ。
今日もあなたを幸せにする選択を。
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