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チームをちょっとだけ「上昇志向」に変える方法②

さて、前回は停滞感に悩むチームをちょっとだけ「上昇志向」に変える方法を考えてきました。まずは事業・サービスの理想の状態を考え、それを実現する理想のチームを考えました。さらに、そこに貢献する理想の自分をイメージすることで、メンバーの目指すべき方向を明確にしました。

さて、理想がわかった状態で、次は何を考えればよいでしょうか。

4.現在の自分を見つめ直す

ひるがえって、次は今の自分(チームメンバー)を客観的に見つめ直してみることを促しましょう。一緒にあーだこーだ言いながら、それを書き出してみると良いと思います。前回同様コーヒーショップで考えると、

・バイトメンバーの勤怠管理はできている
・お客さまへの細やかな接客はひと通りできているつもり
・でもマーケティングに関する知識がなく、どう宣伝・アピールしていけばよいかわからない
・自分自身は残業が増えがちで、毎日タスクをこなすことで精一杯

こんなふうに思いつく状態をひたすら書き並べる感じでOKです。
自分(チームメンバー)ができているところと、できていないこと、最近起こった出来事、悩みなどが浮き彫りになってきます。

5.理想とのギャップを埋めるために必要なことを考える

現実について言語化することができたら、「理想の自分」と比較してみてください。そのメンバーが足元の状況から、どんな人間になりたいのか。どんな役割を担いたいのか、達成できている部分はどこか、足りない部分はどこか。そういった、「距離感」が見えて来ます。

実際に私が実践したのは、そのメンバーの現状について書き出したあとに、下記のような3✖️3の表を書いて、中心の「理想の自分」を達成するために必要な努力・スキル・能力などを書き出していきました。

こうすることで自分が今何をすべきか、何を備えたらよいかがだんだんと可視化することができます(上のマスに書いてあることはあくまでも例です)。

6.優先順位と期限をもうけて、実践する

ここまでわかったら、あとは1つ1つ、それを得るためのタスクの落とし込みをするだけです。何か資格をとるべきであるならば、その資格試験をいつ受けるのか、そのために週何時間勉強する必要があるのか、、、といった具合です。

このとき大切なのは、「優先順位づけ」「期限の設定」です。あれもこれもと全部取得できたらもちろん素晴らしいですが、人間せいぜい2つぐらいしか同時に追えないものです。どのスキルをどういう順番で取得したらよいかを可能ならメンバー自身で、悩んでしまうようならリーダーの方が一緒に考えてあげるのも良いかもしれません。

期限もおそらくですが数ヶ月単位での設定になるかと思います。「いつかできるだろう」と漠然と捉えるのではなく、できなくてもよいから、まずは期限を設けて、そこまでひたすら走る、ということを繰り返していくと、1つずつ理想の自分、理想のチームに近づいていきます。

さて、最後にまとめです。

1.事業・サービスの理想の状態を考える
2.それを実現する理想のチームを考える
3.そこに貢献する理想の自分を考える
4.今の自分を見つめ直す
5.理想とのギャップを埋めるためのスキルを考える
6.優先順位と期限を決めて、実践する

いかがでしたでしょうか。
少しでもあなたのチームの活性化につながれば幸いです。

では、また。

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