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【フィロソフィーの蔓】(1)寄り道を愛せ

蔦まみれ建築は、色々なところにあるけれど、それなりに見つからないものです。
グーグルマップには表示されない、ある程度存在する場所の絶対的な条件はない…など、どこにあるか特定できません。

そのため見つけるためには、隅々まで目を凝らし、より多くの場所を探し歩くしかないです。
すごくアナログですね。
使えるハイテクツールを強いてあげるなら、ストリートビューでしょうか。
現地に行かなくても散策ができます。
でも、情報が古いことがあるので、実際に見に行ったら更地になってたということがよくあるので、やっぱり歩くしかないです。

そして、探す際に大事なのが「寄り道」です。
例えば、一駅分歩いて探してみようとする時。
真っ直ぐ目的地に行ってしまうと、蔦まみれ建築は見つかりません。
まっすぐ行けるところをあえて曲がってみたり、遠回りになるけど迂回してみたりと、「寄り道」をすることが大事です。

人生にも、寄り道したから出会えるものというのがあると思います。
効率の良さを求め、無駄を省き、脇目を振らず目的地を目指すこともとても良いことです。
しかし、まじめにやり過ぎて追い詰められたり、苦しくなったりすることもあります。
そういう時は一休みして、ちょっと別の世界に寄り道しても良いんじゃないでしょうか。

ストリートビューで事前に見つけた蔦まみれ建築より、寄り道で見つけたものの方がとても良いということがよくあります。
タイパの時代ともいわれますが、無駄の中にも宝が眠っているかもしれません。

※蔦まみれ建築を見ていると時々人生について考えさせられることがあります。それらを「フィロソフィーの蔓」として書いていこうと思います。