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子育て苦労話

ブログ第1投で、子育て苦労話をいきなり始めます。

子育ての時期は、日々忙しくて、
何がたいへんだったかさえ思い出せないのですが、
診療でいつも「ネタ」になる話を・・

なんと言っても、

下の娘が2回も学校をやめた話です。


筑波と東京にそれぞれ通っていた我々夫婦は、
中間地点であると思われる
「千葉県柏市」に住んでいました。

夫も、私も、約1時間かけて仕事場
(茨城の病院と、東京の病院)
に通っていたのですが、

子供達が小学校の5年、3年になった頃には、
あまり夫は真面目に家に帰って来なくなりました。

相談もなしに飲み会?とか、休日ゴルフ?とかの
予定を入れるようになり、
子供の世話をあてにできなくなり、

周産期センターの立ち上げのために
忙しさに加速がかかっていた私は、

夜間に2回も呼び出しがかかったりして
(夜9時に呼び出し、
1時に帰ったらまた3時に呼び出しなど)

とうとう、夫が帰ってくるのをあてにしないで、
病院の近くで子どもを育てよう、と決心しました。


そして、二人の娘は江東区の小さな小学校へ転校、

私は自転車5分で病院に到着できる、
便利なマンションに引っ越ししたのです。

目の前の小学校はまるで山の分校のように
一学年が20から30名。

先生や校長も温かくて(のんびりした感じで)、
地域も小さな商店や工場が多くて、
子どもたちもつるんで遊ぶというふうな、よいところでした。


上の娘は、そこで応援団長をやり、受験もして、
茨城の(夫が薦めた)進学校へ。

夫は茨城から不定期に東京へ、
娘は東京から茨城に通うことになりました。

下の娘は、すっかり東京の下町に溶け込んで、
小学校は先生や友だちと
仲良く元気に遊んでいたのですが、

受験して入った中高一貫の女子校は礼儀に厳しく、入学してすぐに先生と衝突。


学校への不満と、先生との喧嘩は、3年間続きました。
(1日も休まず、毎日元気に喧嘩しに通った?)

そして高校は受験して別の学校へ。

この時、あまりに内申書が悪いので
公立高校は落ちてしまい、

私立の、大学まで一貫の共学校へ入ることに。

しかし、ここも先生が気に入らなくて
1年で辞めることになったのです。

結局、通うことになったのは、
都立の定時制(単位制)高校でした。


ここが、彼女にとっても転機になりました。

つまり、制服もない、髪の毛の色も、
化粧も、スカートの丈も、何も言われない。

中学の時にオーストラリアの
サマースクールに行ったときのように、
先生は皆フランクだし、

いばらない、おこらないので
「拍子ぬけした」そうです。

結局、初めて、自分は何をしたかったんだっけ?
と考える余裕が出来たようです。

高校3年のGWすぎに、
娘は「医学部に行く」と言い出しました。


一度も理系科目をやったことがない、
中学からずっと反抗してきたので、
漢字も書けない、読めない娘が、です。

「そんなの、これからやればいいじゃん!」
と開き直り、それから3年間、
彼女は本当に真剣に勉強に取り組みました。

下の娘は、今、医師になって7年目
産婦人科専門医もとり、

外来で患者さんとお話するのが楽しい、
と産婦人科の研修に打ち込んでいます。

私は頭が悪いから早く行って
患者さんの状態を把握しないと、と、

誰よりも早く病院に行き、
毎日、全部のカルテに目を通し、
メモをしてから仕事を始めるようです。

何を言ってもいうことを聞かない娘でした。


中学生のくせに友達と夜中まで遊び歩き、
親をヒヤヒヤさせました。

私も夫も何度も学校に呼び出され、
先生から苦情を言われましたが、

結局「すみません、何を言っても聞かないもんで。」と、
学校を辞めさせました。

本人には
「ママも、そんなにガチガチに
縛ることないじゃん、と思うよ。

でも、数年なんだから我慢して、
大学に行ってから遊べば?」

とアドバイスしたところ

「今が大事だから、今、やめたい」と言います。

「まあ、かなり損するとは思うけど、
お前の人生なんだから、お前が決めたら。」

と飲むしかなかったわけです。

私も自分がやりたいことをやっているのだから、
娘に我慢しろとは言えない。

ママができることは、学費を出して
あげられるように頑張ることぐらいです。

パパは、娘の浪人中、一度
『女の子なんだから、
適当に女子大でいいんじゃないの?』
と言って、

1ヶ月以上、口を聞いてもらえなかったことがあり、

それ以来、からかうことさえしなくなりました。
(セクハラ軽口親父も、娘との関係で学びますね?)

ということで、学校を2回辞めて、基礎学力がなくても、
ど根性で入試を突破した娘が、うちの下の娘ですが、

下の娘のようすを見て、「じゃ私も医学部受験する」と、
大学卒業時が就職氷河期だったので、

就職を回避して医学部に進んだ上の娘と、
二人とも個性豊かです。

うちの娘たちは、
ずいぶんゆっくり育っているみたいです。


皆さん、子どもは、親の言うなりにはなりません。

親の想像を超えて生きていくのが、
未来の世代の大事な仕事です。


どんなふうに生きていくのか、
この困難な時代に。

私たちができることはやってあげたいけど、
どうするのがベストかは、私にもわかりません。

せめて足を引っ張って生きづらくならないように、
してあげなければなりません!


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