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読書ノートとして、使ってみます。感想など、ぜひコメントください(o^^o)読書会、大好…

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読書ノートとして、使ってみます。感想など、ぜひコメントください(o^^o)読書会、大好きです。

最近の記事

『目の見えない人は世界をどう見ているのか』 伊藤亜紗 著

善意は無意識の蔑みから生まれるもの、対等な関係は友情やユーモアを生み出す。 まさに目からウロコの世界でした。 個人レベルで言えば他人の世界を完全に理解することはできない、けれど、「目が見えない人」というカテゴリの世界に包含された多様性をこんなにも鮮やかに文章化されていて、新しい目を開かせてもらったような、「変身」したような心地になれる。 特別という差別も、余計な善意も入り込まない関係性を誰とでもつくっていけたら…そんなことを感じながら読みました。 p.38 「だんだ

    • 『きみの世界に、青が鳴る』 河野裕 著

      信仰を、自分が正しいと信じている価値観を、感情的なモノを、全て捨てずにいられるだろうか。 捨てることで前に進むんだ、そんななんの根拠もない思い込みにナイフを突きつけるような物語でした。 優しい絶望で幸せをみつけるのも正しいことだし、希望に向かってひたむきに苦しみ続けることも正しい、その間で迷い続けて、正しいと思ったことを言い張る責任を背負うことができる大人に、なりたいなと思いました。 「さよならは、きちんと寂しい方がいい。」 登場人物の方々、皆誠実ですね。 世界観が

      • 『日日是好日』 森下典子 著

        「し、し、し、しーーー…」 釜の鳴る音。風の音。 雨が降る時のむっとした匂い、春の訪れを告げる花々の甘い香り。 日々色んなことに悩みや迷いを持つ現代人にぜひ読んでいただきたい1冊でした。 教養本でも、啓発本でもない。 ただお茶の稽古を辿っていく中で、自分が満ち足りていること、"今、ここ"に没頭することで、日々のそれぞれの輝きに気づくこと、そんなことを教えてくれる1冊です。 また、丁寧な言葉の端々から春の花々や梅雨のむっとした土の匂いまで鮮やかに、目の前に広がっているかの

        • 対馬にコミュニティナース着任

          ライター:佐藤雄二 《地域住民が支えあう医療や介護を目指して 対馬市島おこし協働隊コミュニティナース着任》  東京23区よりも大きい面積を有し、高齢化率が昨年度末で35.5%、地区によっては50%を超えるところもある対馬市では、市民が可能な限り住み慣れた家や地域で自分らしい暮らしが全うできるよう、地域包括ケアシステムの構築を重点施策のひとつに掲げている。  この施策を推進するため、健康寿命を延ばす普及啓発活動や、在宅医療負担軽減につながる支援などを目的に、医療や福祉の視点か

        『目の見えない人は世界をどう見ているのか』 伊藤亜紗 著