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勉強するのは何のためですか?

この問いへの答えは人それぞれだと思いますが、子どもや学生さんに聞かれても、大人に聞かれても私の答えは同じです。

「自分で自分を守るため、つまり損をしないためですよ。」

具体的には、社会でダマされないためには、ダマそうとする人よりも知識が必要です。そしてウソや罠も知識がないと見抜けませんし、みんなが気づけないルールの落とし穴も知識や知恵があれば気づけるのです。

例えば、420円のものを2つ買って1000円札を出したときに「1000円お預かりしまーす。150円のお釣りですねぇ。」というやりとりがあったとします。そこで、「ん?10円足りないよね?」と分かるのは、小学校で習った四則演算でお釣りが計算ができるからですよね。

この例は学校で習うような単純で明快な例ですが、税金や社会保険の仕組みを理解するには計算する項目や条件が多くなったり、法律や条例では使われる言葉と文脈を理解するために更に複数の言葉の定義を理解している必要があったりと、世の中には「複雑で難しい話」がたくさんあって簡単ではありません。

しかしながら本当に理解できない難しいはなしというのは実は少なくて、多くの項目が積み重なって複雑に絡み合っているので、理解するのが面倒であることを「難しい」と感じている場合もあります。

従って、何か新しいサービスや技術が出てきた場合、使われる言葉の定義やそのサービスの意味を理解した上で、利用するかどうかを自分で判断できれば、生活や仕事への悪影響は少なくなります。

でもそこで一歩踏み込んで、元々誰が考え出したもので、その理由や背景に何があるのかということまで調べて理解することで、その知識が自分を守る役割を果たすことがあります。

また怖いと感じることのほとんどは知識不足が原因です。自分が怖いと感じた対象に向き合い調べて理解することで、恐怖心が取り除かれて冷静に対応できるようになります。

これが知識による自己防衛の術、勉強することの究極の意義と言えるのではないかと私は考えています。そして多くの人に知識と知恵が共有されることで組織や社会全体の文化度が向上するのではないかと思います。

仕事をする上で必要となる知識とはどのような事柄で、どのように考えていくべきかを仕事の護身術としてこれから書いていきます。その仕事の護身術を読んで頂く際に「ナゼそのようなことを知っていると良いのか?」というそもそもの問いに対する私の考え方を書かせて頂きました。

最後までお読み頂きありがとうございました。


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