ちんこすこう開発者は見た!#01 沖縄に移住を決めた唯一の理由がこれ

神奈川から沖縄に移住して20年――。

移住の理由はたくさんの人に聞かれてきたが、例えば東京の人に「満員電車が苦手で」とか言うのもなんだか失礼だし、そもそも実際に慣れれば朝の山手線も苦痛ではなかったし、福岡の人に「沖縄料理が好きで」と言うのも実際にゴーヤーは好きだけど、刺身、ラーメン、もつ鍋等の強力なラインナップに対抗するにはあまりにも分が悪い。

という訳で今では唯一にして無二、圧倒的、最大の理由として

「気温です」

と答えるようにしている。というか本気でそれしか理由が見つからない。

数字は嘘をつかない。年間の平均気温23度というのは、誰が何と言おうと隠ぺいのしようがない事実なのだ。寒さに凍えることがなく、年中温かいのがこれほど人生を豊かにしてくれるとは思わなかった。しかも夏も実はそこまで暑くなく、今では関東のほうが暑いくらいだ。

リアルなところ、冬でもコートはいらない。おしゃれ感を出すため無理してダウンジャケットを着る男性や、萌え感を出すためにマフラーをまく女子も散見されるが、きっとインナーは汗ばんでいるに違いない。手袋をしていたら犯罪の匂いすらする。

寒さが苦手な筆者は、子供の頃の雪合戦では顔面に雪玉を喰らいながら「帰りてぇ」と思っていたし、雪道で動けなくなった軽自動車の中で凍死の恐怖を覚えたトラウマもある。一方沖縄は、12月でもTシャツでイケる。冬でも動こうという気になるから、仕事も遊びも生産性が上がる。

沖縄県は莫大なカネを使って毎年様々なブランディングや観光誘客、企業誘致を行っているが、正直効果があるのかないのかよくわからないものも多い。一度でいい、

「あったかいさぁ沖縄(人とかではなく単に気温ってとこが大事)」

というキャンペーンをやってみてほしい。「おきなわ時間」とかいう良くわからないスローガンよりは効果が上がるかもしれない。絶対やらないだろうが。

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