日本語ボランティアって？〜2024年度 日本語ボランティア入門講座が開催されます
９月から2024年度の日本語ボランティア入門講座が開催されます。企画運営の代表を務める鶴見国際交流ラウンジ日本語部会コーディネーターの村上博美さんへ講座についてインタビューしました
なぜボランティア向け講座を開催するのですか？
鶴見区には外国の方が多く住んでいて、生活や仕事に役立つ日本語を勉強したいと希望する方が鶴見国際交流ラウンジによく相談に来ます。地域にはボランティアによる日本語教室がたくさんありますが、ボランティアの高齢化が進み、人数も減ってきています。外国人の方々のニーズに応えるべく、そして現在のボランティアから「新しい方々を迎えたい」という要望もあり、ラウンジ主催でボランティア育成のための入門講座に力を入れています。
講座の内容を教えてください
構成は２つ。ひとつめは日本語ボランティアとはどういうものか、ボランティアをするにあたっての心構えについての話。ふたつめは日本語をどうやって教えるか。日本語をわかっている私たちが日本語を外国人に教えるときの方法、日本語の構造というようなものを学びます。
講師が一方的に話をするだけではなく、教えたことを受講者同士でロールプレイなどをして確認し合う、というワークショップ的なことをします。講座の後半はグループに分かれてある場面の会話を作ってもらい、最終回で模擬授業の発表をしてもらいます。これは教室活動を始めた時に、グループで協力して授業を行うための良い経験になると思います。
ラウンジの小林館長には鶴見区において外国人を取り巻く環境や、現状について話をしてもらいます。
講座に参加される方はどういった方が多いですか？
年齢は40代から60代が多いですが、最近は若い方もいます。高校生が受講されたこともあります。
受講者は必ずしも鶴見区に在住、在勤の方ばかりではありません。ボランティア活動をしたい、勉強したいけれども、自分の住んでいるところでは入門講座がなかったり、すでに終了していたり。そこでいろいろ探した結果、鶴見ラウンジに来たという方もいます。他地区から来た方で、講座修了してから地元で活動したり、鶴見区で活動を始めた方もいます。どこで活動を始められようと、そのことにこだわっていません。
単純にボランティア全般に興味のある方もいますし、定年を機になにかボランティアをやってみたいという方もいます。
どちらかというと女性の受講者が多いです。講座の曜日や時間帯にもよると思いますが。
外国語の知識は必要ですか？
「日本語で日本語を教える」というベースで活動しているので、外国語ができる、できないは関係ありません。単語の説明を英語で出来るのは良いかもしれませんが、最近は絵カードやスマホの翻訳アプリなどを使ったりするので、外国語が出来るというのは必要条件ではありません。日本語を日本語でこう教えると学習者にわかってもらえるのかな、ということを勉強していただくということです。
教師の経験は必要ですか？
人に教えたことがあるかの経験は必要ありません。最近目立つのは海外勤務で外国に住んだ経験のある方が、現地でお世話になったことへの恩返しのような気持ちで、外国の方への日本語支援をしてみたい、教えるということよりは外国の方と接点を持ちたいということで受講されている方もいます。
講座を受講したい人、受講を迷ってる人に向けたメッセージを
ひとことで言って、楽しいです！ 入門講座を受けたら絶対にボランティア活動をしなければという制約はありません。日本語を教えることにちょっと興味があるとか、勉強してみたいという気持ちで受けてもいいと思います。受講を通して、また、ボランティア経験者との交流で経験を聞いておもしろそうだなと思って、最終的にボランティア活動に参加していただければありがたい。始めてみると楽しいと感じるようになると思います。
今回は日曜日の開催ですが、通っていただきやすいように連休がある日曜日は休講です。
申し込み方法を教えてください
募集の詳細は７月１日以降、鶴見国際交流ラウンジのホームページとFacebookに掲載されます。講座の概要も記載されていますのでご覧ください。
電話でのお申し込みも可能です。
鶴見国際交流ラウンジ 電話：045-511-5311
概要は以下のとおりです。
開催日：2024年9月1日（日）～12月15日（日）10：00～12：30
全11回（9／15、9／22、10／13、11／3は休み）
場 所：鶴見国際交流ラウンジ研修室
参加費：10,000円（初回に徴収）
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