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#1演出編|演技講座「桜の園のつくりかた」

こんにちは。弦巻楽団演技講座 二学期発表公演『桜の園』、制作チームです。

演技講座では、舞台に立つ稽古だけでなく、音楽・美術・衣装・小道具など、さまざまなスタッフワークも自分たちで取り組んでいます!私たち制作チームも、講座生によって構成されています。

弦巻さんは、「演技を考えるというのは、どこで何をしているか考えることだ」と言います。20世紀初頭当時のロシアの音楽について、家について、学問について、服装についてを考えることは、「演技」について考えることにつながっているのだと思います。

さてさて、ということで今回から、講座生本人たちによる「桜の園のつくりかた」がスタートします!

演技の稽古以外の講座の取り組み、当時のロシアの文化について、作品の楽しみ方などなど。『桜の園』をどのように作り上げているかを、作品について調べたことをまとめた「壁新聞」つきでご紹介します。

第1回目の今回は、演出チームのみなさんです!!
テーマは「ロシアの生活と建築」!!


ロシアの生活〜食事と恋愛観〜

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ロシアの生活について説明します!細かいことは新聞にまとめてるので、私がおもしろい!って思ったことを書きます!

まずは食事についてです!

この頃ロシアでは、たいてい昼食は現代と同じように正午から1時でしたが、威張った人は2時に、流行を追う人はもっと遅かったと言われています。お昼時間が遅いほどかっこいいと思われていたみたいです。また、食事中の会話で病気のことや召使について、男女関係の話はするのは禁物でした。沈黙はエチケット違反や不機嫌の印とされ、上流社会の自然な会話を続けることが良い作法とされていました。

次に、ロシアの恋愛観についてお話しします!

ロシアはレディーファーストの国で、女性は全てを引き受けてくれる男性の出現を夢見ていたとされています。恋愛観は個人差があると思いますが、現代の女性とあまり変わらないんだなと感じました!そしてなんと!当時のロシア男性の結婚のきっかけは、仕事場での出会いを抜いて、知り合いからの紹介が1番多かったとされています。

調べてみると、当時のロシアは上下関係やマナーを大切にしていたことが分かりました!

『桜の園』も、ご近所さんとの関わりなどとても深く描かれているので楽しみにしていてください!

ロシアの建築〜窓枠と暖炉〜

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ロシアの建築についてまとめました。

ロシア様式と呼ばれる複雑な装飾は見るだけでも楽しいデザインがたくさんあります!気になった方は「擬ロシア様式」「ロシア 窓枠」などで検索してみてください!

今回調べた中から、『桜の園』に関係する面白い箇所をいくつかご紹介します。

窓枠の多さが裕福さのバロメーターだった
ロシアでは寒さを凌ぐために窓は最小限の小さいものだけがもちいられましたが、ガラス窓が使われるようになってから、窓の多さ=所有者の裕福さを表すようになりました。ロシア建築を調べると、たくさんの窓が見受けられます。貴族や地主は美しい装飾を施した窓を好んで屋敷につけていました。ラネーフスカヤ達の屋敷にも至る所に窓があって、そこから桜の園を眺めていたかもしれませんね。

暖炉(ペーチ)は様々な用途で使われた
人が暖まるだけの場所では無く、サウナのようにして蒸気浴をしたり、鶏が冬場寒さを凌ぐための飼育小屋として利用したり、料理をしたり、簡易的に寝床(ポラーチ)を作って人を泊めたりしていました。『桜の園』に登場するトロフィーモフは、1幕でお風呂に泊まっていましたが、恐らくポラーチで寝ていたと考えられます。愛称のペーチャもそこからきているかもしれませんね!ガーエフに鶏臭いと嫌味を言われるヤーシャも、もしかしたら一時的にポラーチに出入りしていたかもしれません。

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