交錯
2024年2月16日。
一昨日に「今週は仕事を休む」と決めたので、今日も気が向くままに過ごすことにした。
とはいえ、通勤用のレンタカーを入れ替えないといけなかった。
会社の経費(月数万円)にも関わることなので、それは予定通り(というか予定より20分早く)済ませた。
予定を済ませた後は、近くのスターバックスに行った。
「平日の10時すぎだから空いているだろう」と思ったが、開店と同時に来た人で混雑していた。
斜め前のソファー席では、ベビーカーを押したママさん達が息抜きに来ていた。
話の内容は聞いていないが、もし自分が結婚して子どもができたら、自分の奥さんもこうなるかもしれないのだろうか。
時間があるので、昨日買った「正欲」を、また一区切り読み進めた。
まだ1割くらいしか読めていない。
この小説は、やたらと解像度が高く書かれている作品だ。
なので、これからは「画素」の部分をあまり見ずに全体の流れを読むことにした。
気づいたら12時前になっていたので、車を走らせて家に戻った。
家に戻って、しばらく天井を眺めた。
心療内科の予約に間に合うよう、13時過ぎにもう一度家を出た。
少しお腹が空いていたので、駅前のローソンでブリトーを買い、電車を待ちながら駅のベンチで食べた。
隣のベンチには、おそらく期末試験で早い時間に下校している高校生が集まっていた。
彼らは、青春を楽しめているだろうか。
街中で高校生を見る度に、そういう気持ちが湧いてくる歳になった。
彼らは運良く、自分の地元より何十倍も色々な経験ができる空間にいる。
彼らに、これからもっと楽しい日々が訪れてほしいと思った。
電車の到着と同時にブリトーを食べ終わり、電車に乗る。
心療内科の最寄り駅まで、オレンジと黒、水色、赤の電車を乗り継いで、70分かけて向かった。
診察券と保険証を出し、待合室で40分ほど待たされた。
待っている間に、書きかけだったnoteを書き進めた。
予定時刻から20分ほど経ったところで、先生に呼ばれて診察が始まった。
今回は女性の先生に診察してもらうことにした。
自分は男性だが、女性と話す方が自然体でいられることが多い。
なので、自分の気持ちを素直に語るために女性の先生を選んだ。
先生に近況を訪ねられ、月曜日に身体の不調を感じたこと、それが数日経っても治らず、今週いっぱい仕事を休んだことを伝えた。
すると、先生から「適応障害」と診断された。
自分は、出勤する時間に目が覚めても身体が動かず、仕事に行けなくなっていた。
適応障害は、ストレスの原因を取り除くと治る場合が多い。
そのため「今週いっぱい休む」という選択は間違っていなかったようだ。
改めて「気の向くままに過ごす」ことを第一に考えようと思った。
診察を終え、灰色の電車で上野へ向かい、喫茶店に入った。
1人掛けの席でホットコーヒーとフォンダンショコラを味わい、タバコに火を付けた。
コーヒーのおかわりを頼み、灰皿と水のグラスをテーブルの端へ避けた。
リュックから便箋を取り出し、ペンを執る。
書く途中で便箋を1枚反故にしたが、書きたいことを便箋3枚に収めた。
自分が手紙を書くと決めた時は、便箋選びから書き終わるまで合計で2,3時間かかる。
以前、送る相手が今までどのようなことを話していたか、それに自分はどう感じたのか、そして、相手を支えられる言葉は何だろうか。
便箋の枚数は場合によって変わるが、色々な想いが詰まったものになる。
その想いが相手に届いて、それを受け入れてもらえるだけで嬉しい。
この手紙を渡せる時は、いつだろうか。
おそらく、しばらく先になるであろう、その時が待ち遠しくなった。
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