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読書

2024年2月15日。

月曜日に仕事を休んでから、今日で4日目だ。

自分の身体に病気の気配は全くない。

仕事に行く日と同じ、6時40分に目が覚める。
しかし、今日も身体は動かない。

スマホのアラームを止め、Twitter(今後も"X"と呼ぶ気はない)とInstagramを眺め、もう一度布団を被る。

スマホで見るものがなければ、ぼーっと天井を眺める。

これを何回も繰り返し、気づけば9時、10時と時間が過ぎていく。

今日は珍しく朝食を摂ったが、その後はまたしばらく横になっていた。

13時になって、ようやく身体を起こす。

白のワイシャツ、グレーのセットアップ、黒のロングコートに袖を通し、黒のスエードスニーカーを履いて家を出る。

「普段は土日休みなのだから、平日にしかできないことをしよう」

そう思ったが、遠出する気分ではなかった。

そして、もし今ここで遠くに行ったら、しばらく現実に帰って来られなくなるとも思った。

3つのキャッシュカードと通帳を持ち、銀行をハシゴした。

急ぎではないが、平日しかできない手続きを一通り済ませた。

最後に行った銀行は地元の地銀なので、京橋に支店がある。

オフィス街を吹き抜ける強風を浴びながら、銀座線に乗り、上野に向かった。

少し前にTwitterで「朝井リョウの『正欲』を読んだら教えてほしい」と言っている子がいたので、アトレの三省堂書店でそれを見つけて買った。

自分は、読書が苦手だ。

同じ場所でじっとしているのが苦手だし、物語を読み解くために頭を使うのも苦手だ。

とりあえず最初の一区切りが付くところまで読んだ。

この小説は、実際の地名や大学、YouTubeやInstagramなど、時事問題に沿った内容が登場する。

架空の物語なのに、やたらと解像度が高い。

この小説は、解説まで読むと500ページある。

それでも、自分は頑張って読む。

きっとその子も、今の自分と同じ「何か」を抱えていることだろう。

それを同じ本を読んだことから共有したい。

そうすれば、少しは「何か」が軽くなるのではないだろうか。

そして、こうしてnoteに書かないと、自分は本を読まないまま時間を過ごすだろう。

なので、ここで読むことを宣言しておく。

その子とお互いの気持ちをぶつけられる時を楽しみにして、少しずつ本を読み進めたい。

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