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湯治

2024年6月4日。

休養中の過ごし方を悩んでいたところ、マシュマロで「明るい時間に銭湯へ行こう」と提案してもらえた。

この提案を受けて、自分は10時に、ほぼ寝起きの格好で近所の温泉へ向かった。

温泉は小規模だが、日光を浴びて広い浴槽に浸かると、心身共に解放された気持ちになる。

寝転び湯で石の枕に耳を当てながら、横向きに寝て、体操座りをすると、なぜか落ち着けた。

おそらく、温泉の水音と石から聞こえる音が胎内音に近いからだろう。


自分は温泉で1時間くつろぎ、自宅でグレーのセットアップとブーツに着替えて電車に乗り、汐留へ向かった。

自分が汐留に行く時の目的地はウインズ汐留(競馬)がほとんどだが、今回の目的地は「コンラッド東京」だ。

「コンラッド」はヒルトン系列の高級ホテルだ。

コンラッドのアフタヌーンティーは約7か月ぶりだったが、大きな窓から眺める景色と、視覚と味覚で楽しめるプレートは変わらず格別だった。

メロンとラベンダーのアフタヌーンティー。
地上28階から浜離宮恩賜庭園とお台場を望む。

翌日、6月5日。

自分はこの日も10時に温泉へ行き、湯船に浸かった。
それに加えて、今日は「ミネラルミスト浴」を体験することにした。

「ミネラルミスト浴」はミストサウナとも岩盤浴とも異なる独自の温浴方法で、全身の代謝を上げることで身体のメンテナンスができる。

この施設では、水分補給のために特殊なミネラルウォーターが提供されている。
これは、飲む人によって味が変わる面白い飲み物だった。

この水は約30種類のミネラルを含む。

この水の味が
甘く感じる→栄養状態が良い
酸っぱく感じる→カルシウム不足
しょっぱく感じる→カリウム、ナトリウム不足
渋く感じる→亜鉛不足
血の味がする→鉄分不足
というように、足りない栄養素を味覚に反映する特殊な水だ。

自分は、この水を酸っぱく感じたため、カルシウム不足であることが分かった。

自分がそう感じるのにも理由があり、大半の日本人はカルシウム不足らしい。

これを踏まえて、自分は毎日、少しでも多く牛乳を飲むと決めた。

10分の温浴と10分の休憩を6回繰り返し、2時間かけて全身の水分を入れ替え、内臓に溜まっていたガスを排出した。

今まで経験したことのない発汗を経験し、その汗をシャワーで流した時の爽快感は、えも言われぬものがあった。

ミネラルミスト浴では、サウナ(約80℃)と水風呂(約17℃)のように、身体を極端な温度差に晒すことがない(ミネラルミスト浴は室温40℃)。

そのため脳卒中や心筋梗塞を引き起こす「ヒートショック」を防ぐことができ、より快適で安全に代謝を上げることができた。


身体のメンテナンスをした後は食事を摂り、家に戻って家事を済ませ、夕方まで昼寝をしてゆっくり過ごすことができた。

2日間を湯治のような形で過ごし、身体の調子を少しずつ整えることができた。

投薬治療はしばらく続くため、人と会話して精神状態を保ちつつ心身の健康を取り戻していきたい。

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