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休職のきっかけは家庭環境

休職することになった。自分が入社するときには考えてもみなかったこと。病気しないこと、健康だけが取り柄だったのに、昨年の4月に入社して以降、病院にお世話になることが多くなった。就職を機に始めた一人暮らしも寂しくて未だに慣れない。そんな心細さもあってか、体調を崩すようになったらしい。そんな私が適応障害になったかもしれない出来事を綴っていく。

心の病気

父の逆鱗

ただ、私が受けた診断名は「適応障害」である。今では誰がなっておかしくないと言われる心の病気。私もその一人になった。
おそらく原因は、家庭環境だとメンタルクリニックの先生から言われた。それもそのはず。私は小学6年生の頃に父を怒らせて、約10年ほど口をきいてもらえなかったのである。怒らせた原因というのは、「お酒(焼酎のお湯割り)を作りたくなかったから」。一部の方には「え、子どもにお酒を作らせるの?」と思う方もいるだろう。父は九州男児だからか、亭主関白なところがあるのだ。それが当時の彼の常識だったのだ。自分で作れば良いのに、と成長した今では思う。父の逆鱗に触れた日は、お酒を作るのがいやだった。そのため、父のお気に入りのグラスにふっと息を吹きかけた。すると「もういい、お前には頼まん!」といってぶち切れ、その日から10年間、父は兄とは話すものの、私と私の味方の母とは口をきかなくなった。
その間、私は中学高校大学へと進学し卒業した。しかし、父は一切学費は出していない。生活費のみ払ってくれていた。それも兄のためのようなもの。情けのようなもの。私は母のおかげで進学できた。父の扶養に入りながらも、パート代でお金を稼いでくれたおかげである。何なら、全く関係のない兄の学費も母が払っていた。のちにこれもDVであると知ることになる。そして、父はこれがDVであるとは思っていないと思う。
就職を機に家を出るまで父と一緒に住んでいたが、私の人生の半分は父との思い出が一切ない。おそらく今後も思い出はできないだろう。そして、仲直りした今も父が怖い。

仲直り

仲直りするきっかけとなったのは、引っ越しである。大学生の頃まで、低所得者向けの集合住宅に住んでいた。しかし、父の収入が多くなっていたため、立ち退きを命じられたのである。そこで父は、「(娘である私と)一緒に引っ越す必要があるのか?」と母に聞いたらしい。兄はすでにこの家庭環境の中で耐えられないと思ったのか、就職を機に家を出て一人暮らしを始めていた。そのため、父は一切話さない私と母で引っ越す必要があるのか?と考えたらしい。そこで母は、私に「仲直りしよう」と言って仲直りをした。そこで1番衝撃的だったのが、「今も怒った理由を覚えているか」と聞いたところ、「覚えている」と答えられたことである。
え?
私はあの一件でおよそ10年もの時間を心をすり減らしながら生きなきゃいけなかったの?あなたの機嫌だけで私の人生めちゃくちゃにされたの?父親なら子どもの成長考えてよ。私はあなたの4分の1しか生きていなかった。なのにあなたと同じレベルで戦わなきゃいけなかったの?ありえない。
父の心の狭さに驚愕した。
ああ、この人は父の逆鱗に触れたときから一切変わっていないと気づいた。

何も変わっていない父

そして、父の逆鱗に触れる前も仲直りした後も、定期的に父は家族と口をきかない時期があった。そのときは、もう腫れ物を扱うかのようにできるだけ怒らせないように穏便に済ませるしかない。人の気持ちなんておかまいなしに、自分の機嫌だけで生きている人なのである。父の姉の話によると「怒りが収まってからじゃないと話ができない」とのこと。しかしながら、父が誰に何をされて不機嫌になっているか分からないため、この「怒りが収まるのを待つしかない」のである。少しは成長できないものなのだろうか、と人が変われないことを知っていながらも願ってしまう。

子育て世代の皆さんへ

精神的DVを受けた私からのお願いです。子どもたちを大切にしてください。私は人格形成期にこのような状況下に置かれたことで、反抗期もなく(というか反抗できず)、社会人になって初めて「適応障害」と診断されました。おそらく父と口をきいていなかった時期は、ずっと何かしらの心の病気だったのではないかと今では思います。
反抗期は来て欲しくないかもしれないですが、安心して反抗できる環境というのも大切だと思います。
私の子育て成功というのは、自殺しないことだと思っています。社会的に正しいとされている道を踏み外しても、たとえ引きこもりやニートになっても、自ら命を絶たなければ、子育ては失敗していないと信じています。だから、私は今も生きています。私の母が子育てを失敗したと思って欲しくないからです。

少しずつ

父との対応をどうするのか、今後復職するのか等含めて治療に専念していこうと思っています。まずはゆっくり過ごすところから始めます。
ここまで見ず知らずの家庭環境を長々と書き連ねましたが、読んでくださりありがとうございました!

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