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「就活」前に乗っておいたほうがいい50機のヘリ。

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「就活」前に乗っておいたほうがいい50機のヘリコプター。 「就活」を上空から眺めてみること。 スタートラインに立つ前に、全体像を見てみること。 そのためのヘリコプター的な本を5…
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2019年2月の記事一覧

6機目:「ワーク・デザイン」

「安定した職」「終身雇用」「十分な年金によって支えられた老後」等々、かつて人々が信じたストーリーは、もはやない。 今私たちは、信じるに足る「21世紀の物語」を探している。 状況は、思った以上に待ったなしだ。 と前書きで始まる本書、「ワーク・デザイン~これからの働き方の設計図」(長沼博之 阪急コミュニケーションズ) 「成長産業はもはや、雇用を生まない。」 この、見たくない現実を突き付けてくる。 この本は2014年に発売された。ロボット革命、クラウドソーシング、などなど。

5機目:「一歩踏み出せば昨日と違う自分になれる」

「一歩踏み出せば昨日と違う自分になれる!」(ジョン・クランボルツ/ライアン・バビノー 日本文芸社) 「クランボルツに学ぶ夢のあきらめ方」(海老原嗣生 星海社新書) 「キャリア」というか、「キャリア教育」そのものを考えるきっかけとなったのは、スタンフォード大学、ジョン・クランボルツ博士の「計画された偶発性理論」(いわゆるキャリアドリフト)でした。 いま、学校で行われている「キャリア教育」は「キャリアデザイン」という考え方に基づいて行われています。端的に言えば、目標設定・

4機目:「プレイフル・シンキング」

4機目は、親愛なる僕の師匠、上田信行さんの1冊「プレイフル・シンキング」(宣伝会議)。 こちらの「プレイフル・ラーニング」(三省堂)も併せて乗ってほしい1機です。2016年2月の立命館大学が会場となった「ワークショップ3.0」に出て、僕は「ファシリテーション」という考え方を完全に転換しました。 それ以来、最初にプログラム内容をあまり決めないワークショップをやるようになった。結果、よくなった気がしています。 その上田さんとの最初の出会いは、「プレイフル・ラーニング」。高知

3機目:「ホスピタルクラウン」

「ホスピタルクラウン」(大棟耕介 サンクチュアリ出版) 「やりたいことがわからない」と悩んでいる人がいたら、真っ先に差し出したい1冊。 「beの肩書き」からの連想で、この本を3機目のヘリにしました。 僕がツルハシブックスを始めた理由のひとつが、大棟耕介さんの講演会@新潟市の時に、「ホスピタルクラウン」をサンクチュアリ出版から100冊仕入れてしまったこと。 当時のサンクチュアリ出版営業部長イチカワさんの「西田くん、委託にする?買い切りにする?」の一言が僕を本屋にした

2機目:「beの肩書き」

「beの肩書き」(兼松佳宏 グリーンズ出版) 1機目の「続・ゆっくり、いそげ」からのbe動詞つながりで。 「doの肩書き」から「beの肩書き」へ。 2機目、乗り込んでみましょう。 ~~~ここからメモ そもそも肩書きの役割とは、自分と他者とのコミュニケーションをより円滑にするために、自分のことについて端的に知ってもらうための糸口を提供することです。 セラピストとしての運転手さん。職人としての運転手さん。 doは同じだったとしても、ひとりひとりのbeは違うのです。 肩書

1機目:「続・ゆっくり、いそげ」

「続・ゆっくり、いそげ」(影山知明 クルミド出版) この本、新年に読んでいました。「就活」の違和感をめちゃめちゃ言語化されているな、と感じて、この連載のきっかけとなった1冊。 さて、1機目のヘリコプターに乗り込みましょう。 ~~~ここからメモ 人は幼いころ、自分の人生の目的地を動詞のhaveで考える。そこからもう少し大人になると、動詞のdoで考えるようになる。doで人生のゴールを定義することの辛い部分は、多くの場合、それがすぐには達成できないことであることだ。 そこ