可憐な花なのに荒々しい由来を持つ「キタコブシ」
北海道の動植物には「エゾ」がつくことが多いんですけど、たまに「キタ」がつきます。
キタコブシを見るたびに、エゾとキタの違いはどこにあるのか気になります。キタキツネもそうですよね。
北海道では「マンサク」と呼ぶ地域もあるそうです。
その由来は「(春に)まず咲く」と「満作」からだとか。
キタコブシの花付きが良い年は豊作になると言われ、収穫の目安にしたそうです。
2021.5.10 道の駅丹頂の里
キタコブシの由来はその花の形が拳に似ていることから、辛夷という字を当てたと言われています。
白くて可憐な花なのに...荒々しい由来があるギャップにちょっと驚きます。
名付けた人は喧嘩の達人だったのかも?(笑)
2021.5.15 阿寒湖畔エコミュージアムセンター
キタコブシを初めてみた時はハクモクレンかと思ったんですよね。
信州長野で見かけていた辛夷の花はもっと小さかったような気がします。
キタコブシは甘い香りがするそうなんですが、阿寒湖近郊に咲くものは背が高くてなかなか近寄れないんです。
来季こそはその香り楽しんでみたいなと企んでます。
2021.5.15 阿寒湖畔ボッケ遊歩道
キタコブシの甘い香りはヒグマの大好物なんだそうですよ。
なので、森の奥深いところで見かけたら要注意です。
阿寒湖のボッケ遊歩道ではクマの代わりにエゾシカが団体様でお食事タイムしていました。
この時期は子供が産まれるので、団体の頭数が多くなります。
花々が咲き出し、木々の先がほんのり緑の染まり始める。
阿寒湖はこれから一斉に芽吹きの季節を迎えます。
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