【都留市移住者インタビュー】 森 崇さん　‐都留市地域おこし協力隊でエンジニアとして活動　「 IT×教育」を目標に‐

こんにちは！㈱つるでつながるでインターンをしている奈良望です。

皆さんは山梨県都留市で「地域おこし協力隊」として活動する方々の存在をご存じですか？

地域おこし協力隊とは...？
　都心に住む地方に関心のある人材を受け入れる制度です。隊員は地方地域に移住し、暮らしながら地域協力活動を行います。

現在都留市では地域おこし協力隊の方々が様々なテーマで活動しています！

その活動について、昨年11月から都留市で地域おこし協力隊として活動されている森崇さんにインタビューを行いました！

森 崇（もり たかし）さん
30歳。東京学芸大学卒業後、保健体育科の講師、Jリーグ所属チームのスクールアシスタント、ネットワークの運用保守を行うIT会社での勤務を経験した後に、2022年11月より地域おこし協力隊として都留市に移住。一般社団法人まちのtoolboxでエンジニアとして「デジタルを活用したまちづくり」をテーマに活動している。7人制サッカー「ソサイチ」の日本代表メンバーとしても活躍中。

ー森さんは都留市の地域おこし協力隊として活動しながら、7人制サッカーの日本代表としても活躍されていて、気になるお話がたくさんあります！　本日はよろしくお願いします！

森さんは地域おこし協力隊として活動される前には様々な職種をご経験なさっているのですね。

森さん：
はい。大学時代からやっていたサッカーチームのコーチを継続しつつ、大学卒業後は保健体育科の非常勤講師として働いていました。教員として教育に携わることにやりがいを感じつつも、自分自身がイメージしていたものとの違いを感じました。その後、リサーチ会社、ネットワーク系の会社での業務を経験して、現在に至ります。

ー現在の地域おこし協力隊になるまでには、どのような経緯があったのでしょうか？

森さん：
地方で「 IT×教育」に携われる業務を探していたところ、都留市の地域おこし協力隊の求人が目に留まりました。まさに自分が描いていたイメージに近いかたちで働けると感じました。

ー「 IT×教育」に関心を持ったきっかけは何だったのでしょうか？

森さん：
前職でネットワーク運用の仕事をしていた時に、開発の仕事をしながら教育現場での仕事をしている方と出会ったことの影響が大きかったです。
前職に就いた理由は、社会や身近な人の役に立つようなスキルを持ちたいと感じたためですが、教育現場での経験にも強いやりがいを感じていました。
そんな中で、開発と教育、どちらにも携われることのできる働き方を知って自身の選択肢が大きく広がりました。

ー働く場所として都心ではなく、地方を選択したのにはどのような理由がありますか？

森さん：
ABEMA TVでたまたま流れていた「ゆるキャン△」を全話見るほどハマったことがきっかけでした。都留市に移住する前は埼玉や東京で暮らしていたのですが、人が多いことに疲れきっていて、富士山などの景色、自然に対して無意識のうちに癒しを求めていたのかもしれません。そこから、地方での暮らしに徐々に興味が湧くようになりました。

※ゆるキャン△とは・・・
山梨県周辺を舞台にキャンプなどのアウトドアを楽しむ女子高校生たちを描いた作品。

ー実際に山梨県で生活してみてどのように感じましたか？

森さん：
とても過ごしやすいと感じています！都心に住んでいた頃より夏はとても涼しく、自然が多いところが魅力的です。
都留市は近くの富士吉田や河口湖などの観光地と比較して静かで暮らしやすいですね。映画館などは遠く、娯楽の選択肢が限られてしまうのは残念ですが、都心まで出やすいのが嬉しいです！

ー現在はどのような業務内容を行っていますか？

森さん：
一般社団法人まちのtoolboxで、「デジタルを活用したまちづくり」をテーマにエンジニアとして活動しています。
主にLINE「まちマーケット」の開発・運営に携わっています。直近では、LINE「まちマーケット」内の「カーシェア」機能の開発に携わりました。

ーLINE「まちマーケット」、私も使用しています！都留市のイベント情報が送られてくるのでとても便利です！

森さん：
イベント・サービス情報も発信していますし、防災無線の内容やゴミの日を確認することもできるんです！カーシェアサービスは、最近nicotでも借りることができるようになりました。ぜひ大学生に利用してもらい、都留市内を巡ってもらいたいですね。

ー都留市での生活を豊かにする機能がたくさんあるんですね！免許はあっても車を所有しておらず、移動が制限されてしまう学生は多いですよね。私もカーシェアを利用してみたいです！

森さんは元Jリーガ―も所属する7人制サッカー「ソサイチ」の代表にも選出されていらっしゃいますよね！
「ソサイチ」についても詳しく教えて頂けますか？

森さん：
「ソサイチ」はブラジル発祥の7人制サッカーです。11人制のサッカーと比べて、コートもゴールもサイズが小さいのが特徴です。
代表選出は今回で2度目で、今年9月にはメキシコで行われた世界大会に出場してきました。

ー地域おこし協力隊の活動と並行して、「ソサイチ」の日本代表メンバーとしてもとても活躍されているんですね！

森さん：
2度の大きな怪我を経験し、サッカーを辞めようと思ったこともありましたが、、。6歳からサッカーを始め、高校の時には全国大会に出場しました。その経験を活かして代表になることができました。代表遠征の際には、都留市や都留の炭ナッツのPRも兼ねて活動しています！
※都留の炭ナッツとは・・・
都留近郊エリアの「間伐材」を原料にした自然な甘さのナッツ。
都留市ふるさと納税の返礼品にも選ばれている。

都留の炭ナッツを持つ森さん（写真右）

ー今後はどのように活動していきたいと考えていますか？

森さん：
将来的には　IT人材の育成に携わりたいと考えています。
プログラミングなどのデジタルスキルを教えていくことは、もちろん教育の１つになります。しかし、個人的にスキルだけを教えていく教育には価値を感じていません。
デジタルスキルを身に付けることは手段であって、目的ではないと考えます。身に付けたスキルを使って、「どのように課題解決をしていくのか」、「どのように社会を変化させていくのか」といったような前後の文脈までを含めた教育を行いたいと考えています。
そのためにはまず自分自身が、
地域の暮らしを豊かにするサービスを設計→開発→リリース→市民の方からのフィードバックをもらって改善する。
このサイクルを回すことのできる人材になりたいと考えています。現在は開発の業務がメインですが、一連の流れを回せるようになりたいです。

ー今後の森さんのご活躍も楽しみです！都留市がより暮らしやすくワクワクする街になっていきそうですね。
今回のインタビュー記事はぜひ都留市の方にも読んでいただきたいと思っています。都留市の方にメッセージをお願いします！

森さん：
都留市の地域おこし協力隊としてLINE「まちマーケット」の開発に携わり、暮らしが豊かになるような機能を追加していく予定です。今後はより幅広い層の方に利用してもらえるように、年齢層が高い方に向けた支援体制を作っていきたいと考えています。より多くの方に利用してもらえればと思いますし、利用した感想も教えていただけたら嬉しいです！

ー都留市は大学が多く、学生の街とも言われています。大学生にはどんなことを伝えたいですか？

森さん：
僕自身、大学卒業後にやりたいことや軸が定まらないことがありました。大学在学中からプログラミングをやっていたらと思うことはありましたが、当時は選択肢に全くなく大学生のうちに視野を広げる機会を持つことができると良いですよね。
大学生の皆さんは今後、将来の選択肢に迷うことがあると思います。都留市は学生と大人の距離感が近いのが特徴的ですよね。おもしろい大人と出会える機会を活用して、自分自身で選択の幅を広げていってほしいです！

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今回は都留市で地域おこし協力隊として活動されている森さんにお話を伺いました！

様々な職業を経験した後に見つけた「IT×教育」の目標に向けて、都留市で着々と活動を続けている森さん。目標を追い求め、活動されている姿が印象的でした。

「地域おこし協力隊」という名前は聞いたことはあっても、実際にどんな方が活動しているのか、どんな内容で活動をしているのかまでは知らない方が多いと思います。
今回の記事が、都留市に移住し、活躍されている「地域おこし協力隊」の方を知っていただくきっかけになれば嬉しいです。

大学生インターンである私にとって、森さんのような社会人の方にお話を伺う機会は滅多になく、貴重な時間となりました。
㈱つるでつながるが運営するコワーキングスペースteraco.では、学生さんも参加できるイベントを随時開催しています。学生さんが大人と出会えるきっかけになるような機会にもなりますので、気になる方は是非イベント情報をチェックしてみてください！

お忙しい中、インタビューにご協力いただきありがとうございました！

まちのtoolboxカーシェア予約ページ　https://car-share.machi.id/

（2023.09.28 インタビュー実施）

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