もし子どもに「死んだらどうなるの?」と聞かれた時の対応

小さい頃、「人はいつか死ぬ」ことがわかった時、怖くて不安な思いをしたことはありませんか?

私の場合は、死んだらどうなるのかを考えると、まるで真っ暗な世界に連れていかれるような気がして、夜になると時々泣いていた記憶がある。小学生の低学年だったか、入る前だったか、そんな頃だったような気がします

それまでは、特に「死」を意識することもなく、なんとなく生きていたと思うのですが、ある時、ふと「死」を悟る瞬間が来るというか、「死」そのものを認識する時が訪れる

そんなある日の夜、母に「死んだらどうなるの?」と聞いたことがあった。
多分、恐る恐る聞いた気がします。怖くて

そうしたら、母は「それは(まだ死んだことがないから)わからないねぇ」「(私が)死んだら、(どんなことになるのか)教えてあげるよ」
と、そう言ってくれた

私は、幽霊の声は生きている人には聞こえないから、教えてくれても気づかないかもしれないと思って、
「じゃぁ、(例えば)もし夢に出てきて教えてくれても忘れるとイヤだから、忘れないようにしてくれる?わかるように(生きている人間でもわかるような手段で)教えてくれる?」と聞いた気がします

そうしたら「うん、がんばる。わかるようにするよ」と、確かそう言ってくれた気がする

すると私はなんだかすっかり安心して、もう「死んだらどうなるか」なんてことを考えることもなくなった

本当にすっと安心して眠ったことを覚えている

振り返ってみると、私は「死ぬのが怖い」のではなくて「死んだらどうなるか『わからない』ことが怖い」と思っていたことに気づいた

「死」そのもの、というより、「わからないこと」が怖い。
だから、「教えてあげるよ」と言われて安心したのです

「多分(年齢的には)私の方が先だから、下見したら教えてあげるよ」というような、そんなさっぱりした応えですが、私には十分で、それ以上ない答えでした

もし、これを読むあなたにお子さんがいて、もし「死んだらどうなるの?」と聞かれた時に困ったら、どうぞそう応えてあげてください。効果がてきめんであることは私が実証済みです

今、私のもとにも幼い子がいます。彼女はまだ「死」への実感とは無縁に見えて無邪気でいるけれど、いつかその問いが私に向けられた時には、母と同じように応えるつもりでいる

そしてそれが楽しみでもあります

いつか訪れるであろうその時を楽しみに待てる「今」というプレゼントを、母からいただきました

ありがとう

そして待っている。ずっと。早く教えにきてね

じゅんぐり回していきます☺️ 忘れた頃に、大きく育ってあなたのもとにも還りますように🙌🏼