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「個人的に」という言葉

仕事上、人と議論する場にいることが多く、意見を言わなければ始まらないという状況が多いのですが、「個人的にこう思います」という表現に違和感があります。

僕自身は使わないようにしているのですが、違和感があり過ぎて聞いた瞬間に過剰反応してしまいます笑

いちいち細かいことを気にしてめちゃくちゃ性格が悪いですが!
なぜそのように感じるのか掘り下げてみました。


言葉から透ける図々しさ

個人的に思うということは公式な見解とは異なるということです。
それでも発言するということは、「公式には言えないけど私はこう思っているよ。気持ちを汲んでね。」という図々しさを感じてしまいます。

仕事において公式に言えないことなら言わなければ良いのに、と思うんです。
何であなたのお気持ちをお察しなきゃいかんのだ、と。

ましてそれを周囲に伝えるということはおこがましさ以外の何でもないです。

思わず「個人的なお気持ちはわかりました、それであなたの公式な意見は?」と絡みたくなってしまいます。

自分にかける保険

図々しさに加えて、自信の無さも透けて見えます。
「自分が思っているだけだから否定しないでね。」という保険ですね。

何事も自分に保険をかけていては、成果をあげることはできません。
否定しないでくださいね、と言いながら意見を言うなんておかしいですよね。

自信が無いのなら、自信を持てるまで努力することが先です。

自分は傷つかないバリアを張りながら相手に提言するなんて卑怯です。

人を思う使い方

思いやりで使う場合はありだと思いますが、それでも使わない方がより思いは伝わると思います。公式見解と違った自分の意見が誰かにとってプラスになる場合です。

例えば何かのオーディションに落選してしまった人に対して「個人的には合格だと思った!」と言うのはありですよね。
でもそれより「私は合格だと思った!」という方が気持ちは伝わると思います。

また、「法律ではこうだけど個人的にはこう思う」など自分の力ではどうにもならない事へ使うのも同様、ありだとは思いますが、何だかいまいち思いの強さが伝わらないように感じます。

まとめ

総じて「個人的に」という言葉には無責任さを感じてしまいます。
それが自分に向けてであっても相手に向けてであっても同様です。

多くの人が悪意なく使っていることは理解していますし、悪意のない人にただ自分が絡んでいる状態なのもわかっています笑
が、「個人的に」など言わずに胸を張って「私は」と発信してみてはいかがでしょうか。


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