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ウラジオ生活221日目〜ゲド戦記〜

何度も見たことがあるのに、1人で見るゲド戦記はすごく集中して物語に入ることができました。この物語は原案が宮崎駿さんで、監督が宮崎吾朗さんです。さすが、さすが宮崎駿さん!と思うメッセージでした。
この物語のメッセージは、「物事の真実の名を知ることで世界の均衡を保つことができる」と言うものだと私は感じました。このメッセージに大興奮して、子供達に伝えたく、柔らかく柔らかく私なりにまとめました。
物事の本質、本当はもっとどうありたいか、どうあるものなのかを自分なりに考えることで、世界の、自然のバランスが整っていく(よりよくなっていく)と7歳と10歳の娘に伝えました。
例えば自分の世界ではどうなのか?
手伝ってくれたからチョコレートをあげる!でも、夜ご飯終わったからまた今度ね!と言ってあげない。本質はチョコレートをプレゼントしたいのか?お礼を伝えたいのか?お礼を伝えたい、お礼を表現したい時に物でお礼をするのではなく、本質である気持ちを向けることの方が大切だった。相手が受け取ったのはお礼の気持ちではなくチョコレート。しかも、そのチョコレートは今受け取れず、チョコレートという約束。よく朝、チョコレートは?となり、朝も食べる時間ではないからおやつの時間がある休日ね!と、守られない約束が積み重なってしまう。…そんな事件が我が家ではありました。
本質を渡して受け取ってもらえていないからバランスが崩れてるね…そんな話をしました。
もう一つゲド戦記からの学びは、フジという魔女が「不死身」を求めるのです。私は毎日全力で生きているからいつ死んでも後悔はないと今も思っていますが、それは死と向き合いきれていないからなのかもしれないと初めて思いました。死が目の前に来たら私はどんな後悔が残るだろう?と、もちろん想像したことはあって、子供の成人した姿を見たかった、孫が未来に存在するのであれば会いたかった、とそんなことを想像しており、それはその後もひ孫が見たかった孫の成人が見たかったと続いていくから後悔ではないと自分に言いきせていました。そうならないように、私は今何をしなければならないかというと、子供が自立できるように家事を教え伝えること…世界は広いことを伝えること…そんなことを思い今育児をしています。
では、もう一度、どんな後悔が生まれるだろう?と想像した時に、ただ単にこの美しい世界をもっと生きたい。と思うだろうと言うことでした。フジの気持ちがわかるのです。この美しい世界に生まれてよかったと心から今も感じます。

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