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水からの伝言

高校生の頃、読書感想文を書いて、クラスのみんなの前で発表する授業があった。

当時のわたしは授業中はほぼ睡眠をとっており、数学のように問題を解く勉強がマジで全く出来なかったが、好きなテーマを決めて発表していいとのことで、「勉強じゃないし授業を聞かなくてもできるな」くらいの気持ちで図書館で本を選んだ。

選んだ本はあやふやな記憶だけど、多分

「水からの伝言」か「水は答えを知っている」

というタイトルだったと思う。(今調べてもたくさんシリーズがあって分からないくらいの記憶)

https://www.amazon.co.jp/dp/4904297008/ref=cm_sw_r_cp_awdb_imm_c_cjsUFb4C3KRQE

☝︎多分これかな?

内容は、「ありがとう」などの肯定的な言葉をかけた水と、

「ばかやろう」「死ね」なのどの否定的な言葉をかけた水の、結晶の形の違いを科学的に、道徳的に書いた本だった。

結果は、「ありがとう」という肯定的な言葉の水の結晶は美しく均等で、

「ばかやろう」「死ね」などの否定的な言葉の水の結晶は不揃いで歪だった。という話の本。

jkだったわたしは、人前で発表なんて死ぬほど嫌だったが、先生にも同級生にも「〇〇(わたし)の面白かった」と本に対して興味を持ってくれて、好評だったことを覚えている。

あんな本も読んだな〜と、十何年後アラサーになった今、本について調べてみたら、

めちゃめちゃ論破しているHP見つけた。


確かに当時の記憶しかないけど、「どういう実験?うさんくせー」と疑問をもちながら読んでいた気がする。でもわたしの目的は「読書感想文を書いて発表する」だったから〝科学的な証明を、道徳的なオチに繋げておこう☆“という、浅はかな気持ちで、ありきたりな感想文をまとめていた。

この本が嘘か本当かは今となっては、どうだっていいけど、人間が生きている上で「言葉」は必要不可欠で、人間はもちろん、全ての生物が生きる上で「水」も必要不可欠なのは事実だ。

「言葉」は目に見えない分、形としてわかりやすく表したのが「水」の結晶。

仕事の会議だって、友達との会話だって、子どもや家族との団欒だって、知らない店員さんにかけるのも「言葉」。

だったら「言葉」は水やりと一緒で、

肯定的な「言葉」で人と関係を育てたいな、と思った。


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