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つれづれつづり

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それぞれ、おのおの、つれづれにつづります。
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2020年4月の記事一覧

世界と世態と世代の中で

ふと、去年のカレンダーをぼんやりと意味なくスクロール。 2019年の4月の今ごろ。 憲政史上初、200年ぶりの譲位に伴う改元が間近にせまったお祭りムードの中、なにかにつけて「令和」を謳えばそれでヨシと言わんばかりのころ。 自分のスケジュールにも「平成最後の〜」といった大義名分の集まりが記録されていた。 平成最後の日は中野でジンギスカンを食べて、翌日の令和初日から車で旅行に出かけたんだった。 そういえば、この『つれづれつづり』だってそれぞれの平成を振り返る企画から始まったんだっ

追々の老い 1「祖母の老い」

 つれづれつづり第4回となりました。今回のテーマは「老後」。いくつかテーマの候補を出し、その中から投票をしていくのですが正直なところ「老後だけは嫌だな」と思っていました。皆さんきっと真摯に向き合って書いていらっしゃることでしょうが、どうしても目をそむけたくなって「その時に考えればいいや」となってしまうのが常です。しかし遠からずやってくるそれとは若いうちに向き合って考えて準備しておかなければいけないものだとも重々わかっています。それでも決して明るい未来があるとは思えない自分には

君の好きな花

 老後、またすっごいテーマだよね 残念ながら 「はぁ?老後とかうち全然関係ないしー」って 自分のつけまつげが綺麗にカールしてるか デコった手鏡を見続けられる 年齢じゃないことくらいには気付いてる だからテーマが決まってから 自分の老後ってどんなんかなーって考えていたときに なんとなくタイムリーなのか 昨日敬愛する伯父が亡くなった 私の老後からは少し離れるけれど 少し伯父の話に付き合ってもらいたい 本当に豪傑というのがふさわしい いつ会っても私にとって かっこいい伯父だ

Never Enough

第2回で「後継者を育成」って 烏滸がましいこと言ったけれど 自分が先代から叩き込まれたノウハウなどを 部下や後輩に伝えるってのは 社会が回るためには大事だといまでもおもってる 伝えられたことを 彼ら、彼女らがオリジナルにアレンジする そこからより新しい経済活動が生まれたりして 社会が成長していくのだから というソレっぽいことを 言ったりすることで 004ったらインテリじゃない って思われたいのは隠さない そう、もっとあてて もっともっとスポットライトを 私にあてて そ

渡良瀬橋

前回伝えたことなのだが 私にとって生きるということは 「仕事」をすることに他ならなかった 他の選択肢など私にはなく ただただひたすら「仕事」を遂行することが 悦びでもあり励みであった きょうはそんな私にとっての 仕事へのスタンスを綴りたいとおもう といってもシンプル 20代は自分のため 30代は後継者のため 40代以降は社会のため いまでこそこのスタンスを 聞かれたときに伝えているのだが もちろん後付け、後付け 気付いたら (あ、後継者育成してたたな) (あ、気付い

老いるということ

つれづれつづり、シーズン4は老後についてお送りします。 仕事で高齢者と接する機会がとても多いので、自分の老後とはいかなるものか、いつも考えてしまいます。すてきなおばあちゃん?になりたいものです。 仕事をしていてあらためて思うのが、独居高齢者の多さだ。たとえ家族がいても、配偶者に先立たれたり、遠方に住んでいたり、関係が悪かったりすると、支援はなかなか受けられず、孤立する。 高齢者本人たちも、多くは戦後の焼け跡世代であり、幼少期に心の傷を負っていることもある。過酷な環境下で自分

ゲイと老後

つれづれつづり、第4回のテーマは「老後」となりました。 新型コロナウイルスが猛威を古い、世界が未曾有の危機に瀕しており暗いニュースばかりの中ですが、若干辛辣な内容になっておりますのでご了承ください。 今までの「恋愛観」「仕事」のテーマでも触れてきましたが、今の日本においては同性間の婚姻は認められておらず、出産もできないため、我々ゲイの老後は多くのストレート男性が歩む道とは大きく変わってくると考えています。 老後に危機感を持つ老後について語る前に、まずは人生観について考え