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渡良瀬橋

前回伝えたことなのだが
私にとって生きるということは
「仕事」をすることに他ならなかった

他の選択肢など私にはなく
ただただひたすら「仕事」を遂行することが
悦びでもあり励みであった

きょうはそんな私にとっての
仕事へのスタンスを綴りたいとおもう
といってもシンプル

20代は自分のため
30代は後継者のため
40代以降は社会のため

いまでこそこのスタンスを
聞かれたときに伝えているのだが
もちろん後付け、後付け

気付いたら
(あ、後継者育成してたたな)
(あ、気付いたら社会のために働いてんな)
っていうのを
耳障りよく形にしたっていうだけ

ゲイだから日本で子供を持つ選択肢が限りなくゼロに近いってのもあるかもしれない
お金のためや生活のためっていう観点はない

といって自分のためってのはもうとっくのとうに限界で
だから概ね間違っていないとおもう

ただ時々ふと過るときはある

やることなすことキラキラしてたあの頃
とんでもなくバイタリティのあったあの頃
今じゃどうやってたか分からない桁のお金を動かしていたあの頃
使い道がなくてお店でTHIS,THIS,THISってパリス・ヒルトンみたいに買い物してたあの頃

けれど立ち止まると
あの頃にはぜったいできないことを
いま私やっているとおもう

そりゃあルイヴィトンはクローゼットに並ばないけれど
流れる川をみたり
沈む夕日をみたい
幸せそうに眠る猫たちをぼーっと眺めたり

それでも思わずかけたくて
何度も受話器とったりするけれど

私はここで生きていく

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