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時を経て、沁みわたることば



20年近く、わたしのバイブル。



こどもの頃は
太郎さんの言葉も
敏子さんの言葉も
なんだかよくわからないなあ
でもかっこいいなあ
と、ふたりの関係性は
わたしの憧れだった。



その中でも
当時、いちばん
意味がわからなかったのが
これ。

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女は、自分の中に子宮を持っている。
自分で自分をはらむことは出来ないけれど、
感覚として、自分を包み込むことは難しくない。
だから、女は一人でも生きていける。
だが男の人は可哀そうだ。
彼らはみんな、母狐に追っ払われた孤児なのだ。


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子宮の中にくるみ込んで、
あっためてあげたい。


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女は可哀そうなもの、
独りでひそかに泣いているものを、
胎内にくるみ込んでやりたい本能がある。

それは女の無条件な優しさなのだ。
岡本太郎はどういう訳か、それを知っていた。


でも今は、これが
じんわりと沁みわたる。



好きとか嫌いとか
恋とか愛とか
そういうのすっ飛ばして

子宮で包んでしまいたいひと
というのが、いる。



男と女は
ほんとうにおもしろい。



それがわかるようになって
わたしもおとなになったものだなあ。笑

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