疲れた

15年前と16年前に被害に遭った日、今年は日曜日で、入りは早いわ、時間に追われるわ、お客様大遅刻というトラブル発生するわで、とにかく忙しかったんだけど、夕方くらいには上がれて、完全に暗くなる前に家路についた。

最寄駅に着く頃には日が暮れかかっていて、ちらほらと星が見えて綺麗だった。

あの日も、こんな風に澄んだ雲一つない、星の綺麗な夜で、何だかそれが皮肉のように感じた。

帰ったら、すぐ翌日の出勤の準備をして、眠剤多めに飲んで寝た。

眠りにつくまで、布団の中に潜り込みながら、怖くて震えて、家の中は安心のはずなのに、生きた心地がしなかった。

眠りについても何度も悪夢で目を覚ました。あまりにも心が痛くて、自分の身体を傷付けようとして、その度に眠剤を足して無理矢理眠った。それを繰り返した。

こんなにも苦しい思いをしていることを誰も分かってくれない。

「腫れ物に触るような気持ちだった」

誰かにいつか言われた言葉を思い出した。

大量に眠剤を飲んで眠った代償は大きかった。翌朝、何とか起きられたけど、ふわふわして意識がハッキリしない。エナドリ飲んで眠気を誤魔化して、水分大量に摂って、薬の成分をなるべく早く体外に出すように頑張ったけど、全く頭が働かなかった。現場じゃなくて事務所勤務でよかったと心から思った。

怪我をすることもなく、生きてるから乗り越えられたんだとは思う。でも、こんな風になってまで、生きてる意味とか価値ってあるのかな。

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