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地理は歴史を語る。

歴史と地理は切っても切り離せないもの。そんなことを痛感するここ最近。

歴史は昔からちょこちょこと本を読んだりしていたが、全国通訳案内士に向けて、地理の勉強を改めて始めて、「地理」という科目への向き合い方が変わった。

中学や高校の授業では(少なくとも小生の学生時代は)、地理は「地理」、歴史は「歴史」と分かれていて、それが当たり前のように履修していた。

全国通訳案内士の勉強を始めて、「『「地理』と『歴史』の勉強しなくちゃいけないな」と、好きな科目だから苦にはならないながらも、大変だなと感じることもある。

学生時代は、やれ成績だ、やれ単位だと、ただそのためだけに「地理」と「歴史」を勉強していた。しかし、「全国通訳案内士になるため」だけでなくその先に「お客様に正しく楽しく日本の文化風土を教えるため」と考えると、「地理」と「歴史」、といった感じでそれぞれを勉強するのではなく、「地理と歴史」を勉強のが楽しいと気がついた(んー、いまさら感も否めないが)。

このことに気がついたきっかけはズバリ、NHKの「ブラタモリ」。

タモリさんが街の成り立ちを、地理や歴史から紐解いている。放送開始当初からよく見るが、全国通訳案内士に向けての地理歴史の勉強を改めて始めてからは、「なるほど、そういった切り口もあるんだな」と、そのお題になっている土地についてのみならず、研究方法や地図・土地の見方についてもいろいろ勉強になる。

番組の中で古地図を使ったり、その土地の鉱物を手にしたりする場面をよく観る。

土壌自体は、かつての旧石器時代よりも前は川辺だったり海辺だったりで養分が異なる土壌になっている。その土地の土壌があり、それに適した生活が行われて、村ができ、産業が始まり、繁栄し、衰退し。河川付近は縄文弥生古墳時代の遺跡が点在し、水利近くに人が住んでいたこともうかがえる。川に氾濫はつきもので、治水作業で生活エリアが変わっていくことも興味深い。

そうやって開墾され、田畑になり、荘園になり、館が作られて、堀が作られて、それから城になり、城下に町ができて、人が集まる。その時代ごとの土地の様子が絵地図になって残される。

土地の発展あっての歴史。地理と歴史は一緒に学ぶと一層深く楽しい。

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