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見えないところに目を凝らして

コロナウィルスの影響で新卒入社で研修なくそのまま在宅、もしくは環境も整っておらず自宅待機、逆に在宅処置がなくてこの状況でも通常出社、想定の業務につけない、なんて人がたくさんいるだろうなと思います。

在宅でほぼ通常就業できている私ですら、不安なのだから。そう思いながら、自分の新卒の頃を思い出しました。


私、最初はWebデザイナーになりたかった。研修でも評価は高く、自分でも期待していました。でも配属先は全然別の部門。納得できなくて、研修担当に噛みついたのを覚えています。後日談、研修担当と飲んだ時に、あの頃の紀ノさんは怖かったといわれて反省しました。

私がある会社の中途採用の募集を見つけたのは、まだ研修中のそのタイミングでした。確か5月中旬だった。選考フローが中途採用とは思えないくらい多くて、最終面接官が9人いたのを覚えています。今考えればあれは圧迫面接だった。

そんなことを裏で進めながら、ウトウトと研修を終えて、配属されたのが春も終わりの頃。

配属先での面談ではいけしゃあしゃあと、Webデザイナーを希望していたのにここに配属になりました。やりたいことはありませんと答える扱いにくい新卒でした。

それでも部門の方は心が広く、面倒見もよかった。いろんな人がいたし、ちょっとコミュニケーションに癖がある人が多かったなと、振り返ると笑えてくるんですが、癖があるなりにいい人で、業務には一向に興味が持てなかったけれど、結構楽しく会社に出勤するようになっていて。

趣味が仕事になりそうな中途入社と、興味のない業務内容の現職。

なんで結局とどまったんだろう、と後悔するときも正直ありますが、自分の中の仕事の軸は働く人なんだなと感覚的に気づいたきっかけだったかもしれん。

そのまま働いてみたら、尊敬できるような人や、よく見ていてくれる上司もいて、自分が向いているポジションで一定評価もされるようになった。

見るからに聖人君主みたいなスーパーマンは残念ながらいないし、合わない人だってもちろんいるけど、相手の気持ちを尊重しようという気遣いや意識をしているのが見える人たちがいて、それを真似している自分もいる。

だから、今回のコロナウイルスの件でも、解決を手探りで探しているのがわかる。それが最善で最良かは分からないんだけど、でも試行錯誤しながら良い道を探している人たちがいるんだなって見えるようになった。

会社への不満はたくさんあるし、キャリアについても絶えず悩んでいるし、転職や副業についても定期的に考えているけど、自分の大切にしたいことが見えてきたのは、仕事をしていて良かったなと思えることかもしれません。

例えば新社会人のきみ。新しい環境へ、いざ飛び込もうとしたところでこの状況。でも気づいて欲しいのだけど、会社もこの非常事態はあなたと同じく初めてということ。そのために見えないところで頑張っている人たちがたくさんいるってこと。

いつも以上に見えづらいと思うけど、あなたの雇用を守るために、会社の存続を守るために、そのPCを手配するために、その研修をWebコンテンツにするために、夜を徹する勢いで調整に走ってくれている人たち。

だから、もう少し、目先のものだけじゃなく、見えないところに目を凝らす人間になりたい。その不安を文句で終わらせず、感謝と次の改善に繋げられれば。そうしたら次に実れるのは自分じゃないかなって、てか私は、見てろよ実ってやるぞって気持ちで書いてます。

結構仕事に対して野心あるなって気づいたのも、社会人になってからの発見だな。ふふ。

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