18/03/11 遅延に振り回された日

今日は、新幹線で帰宅する予定だった。
だが人生そううまくいかない。
新大阪駅へ着いた瞬間、人のあまりの多さに疑問を覚える。
電光掲示板を見たら「90分の遅延」という文字。
ついに新幹線の遅延に巻き込まれた。

終電を検索すると、遅延後の想定電車到着時間と自宅までの終電の接続が本当に微妙なラインだった。
ギリギリ間に合うか間に合わないか。ギリギリを攻めて精神をすり減らすことは、今の状況厳しい。
精神衛生上、あまりプラスにはたらかないような気がした。
新大阪のビジネスホテルを調べる、ほぼ満室。まぁ、考えることはみんな同じだよな。

さて、どうする。
別に今日中に帰る必要はない。
手元にあるのは18きっぷと多少の現金。急ぐことはない。
グーグルマップを開く。この周辺で行ったことのないところ、興味のあるところ、そして飛び込みで安全な宿が確保できそうなところ。
グーグルマップとナビタイム、じゃらんを駆使した結果「倉敷」という地名が私の頭をよぎる。

なるほど、倉敷。
なるほど、岡山県。
岡山に行ったことはあるが、倉敷にはまだ行ったことはない。
どうせなら行っちゃおうか、今から電車に飛び乗れば23時過ぎには倉敷に着く。
良さそうな宿を格安で確保し、電車へ飛び乗った。

最高に頭が悪いと思う、自分で自分に笑いながら電車に揺られる。
夜だと車窓が見えない、結構、というかかなり残念である。

神戸を過ぎ、明石を過ぎる。聞いたことのない駅名が次から次へと聞こえてくる。
街の電気が少なくなる。トンネルで気圧の変化を強く感じる。
駅に止まっているはずなのに真っ暗闇に包まれる。無人駅か、周りに家はないのだろうか。
頭の中で妄想しながら外をぼんやりと眺める。
窓は汚れていて、黄色がかっている。

＊＊＊
4時間近く電車に乗り、ようやく倉敷に到着。
お腹がすきすぎてどうにかなってしまいそうだ。
駅近くのセブンへ駆け込み、夜ご飯を手に入れる。ありがとうコンビニ。
初めて来た土地で、コンビニの明かりを見つけた時の安心感はすごい。

ひとりで知らない土地へ行くときには夜は極力出歩かないようにしている。
宿への道を急ぐ。何事もなく無事到着、ベッドへ飛び込む。よかった。
安心感と共に、あっという間に眠りについた。