#3 昼休みと焼き立てのパンと恋人
18/06/12
昼休み5分前。猛烈な気分の落ち込みが私を襲った。
その瞬間、私がやっていた案件を引き継いでくれた先輩の仕事が大一番を迎えていた。
すぐ近くで仕事の佳境へ立ち向かっている先輩の姿。本来であれば私がやっていたはずの仕事。
私はそれをやりきることができず、数か月前倒れてしまった。
私の後任として、業務に入ってくれた先輩。ただでさえ忙しかったのに、さらに拍車をかけたであろう。どれだけ残業させてしまったか。どれだけ苦労を掛けただろうか。
想像しただけでは計り知れ