見出し画像

水が美味しい移住生活

前回の投稿から少し間が空いてしまいましたが、ちょうど仕事先を変えまして、
長野県の大町市から山梨県の北杜市へと生活拠点を移動しました。


爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳の麓の町 大町


北杜市から甲斐駒ヶ岳を望む



山小屋営業期間以外の
私の移動スパンはだいたい2〜3ヶ月。
仕事の任期に合わせて動きます。

職場の寮に住み込みなので、「移住」という言葉はしっくりきませんが、
ドライブをしたり、登山をしながら行く先々の土地の雰囲気を楽しんでいます。



今回は私の「移住と水」の話を。

たまたま今回の移住元と移住先がそれぞれ
サントリーの天然水の採水地だったことから、このテーマにしてみました。

ご存知の方も多いと思いますが、
サントリーの天然水は採水地は全国に4か所あって、採水地によってボトルのラベルも変わります。

南アルプスの天然水(山梨県北杜市)
阿蘇の天然水(熊本県上益城郡嘉島)
奥大山の天然水(鳥取県日野郡江府町)
北アルプスの天然水(長野県大町市)

関東在住の方に馴染みがあるのは
南アルプスの天然水でしょうか。
私も埼玉で暮らしている頃はサントリーの天然水と言えば南アルプスでしたね。

南アルプスの天然水は主に東日本以東のエリアで販売されているようです。
2021年から出荷が開始された北アルプスの天然水が長野や北陸、中部地方に出荷されているそうです。

ちなみに北杜市で北アルプスの天然水を見かけたり、
松本市で南アルプスの天然水を見かけたりと
厳密には定まっていないようですが…。

そんな全国的に有名なサントリーの天然水の採水地をハシゴするように、
他にも意図せず水の美味しい土地を転々としていました。

私の家があり、数年会社員生活をした松本も
「松本城下町湧水群」という日本の名水百選に選ばれた水がある土地柄。
街中に数ヶ所井戸があって水を汲めます。

松本の湧水の一つ、源智の井戸

ホテルで働いた上高地では、六百山の地下から湧き出る水で、まさしく北アルプスの天然水。

上高地を流れる清水川
この数百メートル先から水が湧き出ています


奥飛騨温泉郷も「タルマ水」という湧水を汲んでいました。

この水を飲んでいる人には長寿の方が多いとか


山小屋は水道は通っていないので
言わずもがな雪渓の雪解け水や湧水を飲んでいます。


別に意図して移住しているわけではありませんが、気がついたら年間を通じてずいぶんと良い水を飲んでいます。
そのことをこれまで実感せずに暮らしてきました。

そんな中、先日久しぶりに実家のある埼玉に帰って水道水を飲んでみました。

すると、「こんなに不味かったっけ?」
ってビックリするくらい水が不味くて…

水道水を温めて白湯で飲みましたが、
飲みきれず諦めました。
実家にいた頃は幾度も飲んでいたはずの水です。


思い起こせば学生時代に
北海道から来た友人が「東京の水は不味いから」と親が水を送ってくれた、
という話を思い出しました。

当時は東京への偏見か、何かの冗談だと思いましたが今思えば納得です。

この手のエピソードはいくつかあって

例えば奥飛騨でお世話になった旅館の社長も
東京の大学へ行く息子に水を持たせていましたし、
神奈川から北杜市に移住してきた現在の職場の先輩も、神奈川にある旧宅に行く時は水を持って行くと話していました。


埼玉にいた頃は全く気にしていませんでしたが地方に出てみると、その違いがはっきりとわかります。

水の美味い・不味いというのは移住する際の副次的な理由に過ぎないかもしれませんが、
日常的に使う水が美味いか、不味いか、
というのは長期的に捉えると、
健康面も含めて影響は大きいかもしれないなぁ、と考えるようになったエピソードでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?