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弁理士×調査のメリット

弁理士×調査のメリット(1)
発明の相談段階で先行技術をたたき台として議論することで、発明のポイントが明確になり、打合せのクオリティが格段に向上します。
実験系の分野では、先行技術との対比で、発明の認定(何が発明なのか)における気づきがあったりもします。

弁理士×調査のメリット(2)
無効資料調査では、どのような権利が無効化しにくいのか、潰れにくい特許の明細書について知ることができます。
侵害予防調査では、クレームドラフティングのスキルが役立ちますし、どのような出願がどのレベル感で権利化されるのか、知ることができます。

弁理士×調査のメリット(3)

技術動向調査や資料収集調査では、特定の技術に詳しくなり、各社の戦略を学ぶことができます。
調査の結果を弁理士としての実務に反映させることができます。
ある人は言いました、「調査業務はお金をもらって勉強できる」と。

弁理士×調査のメリット(4)
弁理士の法的な知見が調査で活きます。
無効資料調査では、何を探すのか、クレーム文言だけではなく、主張をサポートする補助的な証拠を想定したり、無効論のロジックに必要な資料を想定したサーチができます。

弁理士×調査のメリット(5)
弁理士が普段から行っている発明を理解して、特徴的構成を抽出しクレームドラフティングを行う際の上位概念化・抽象化は、侵害予防調査における対象製品等を理解して、特徴的な実施行為を抽出し検索式を作成する際の上位概念化・抽象化にある側面で類似。

弁理士×調査のメリット(6)
明細書を書くときに、従来技術の課題を調査して、「新奇な」課題を【発明が解決しようとする課題】に記載。課題の裏返しの効果をクレームの構成要件と絡めることで、当り前だけど潰せない権利が生まれます。

発明の効果に係る発明特定事項を相違点として認定し,これが容易想到でないとし て発明の進歩性を肯定した審決の判断に誤りがないとされた事例
令和2年(行ケ)第10015号「免疫原性組成物を安定化させ、沈殿を阻害する新規製剤」(知財高等判 令和3年5月17日)
https://bit.ly/3bzF4uX

主な争点
 進歩性(発明の効果に係る発明特定事項の容易想到性)

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