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子だくさんの家庭を築くつもりだった人が反出生主義者になるまで
人間の一生における幸福の量と不幸の量は平等だと考えていた。
若いときに苦労の多かった人は人生の後半で幸せになれる。
そう考えていた。
でも現実はそうではなかった。
一人で何十人分もの苦難を抱えた人や、ひなたに出ることなく人生を終える人がいることを知ってしまったのだ。
私は反出生主義者になった。
* * *
昔から反出生的な考えを持っていたわけではない。
むしろ出産賛美の価値観に染まっていた。
反出生主義って究極の博愛主義だ
反出生主義。
この言葉を初めて聞いた人は、どんなイメージを持つだろう。
「攻撃的」「なんか怖い」
字面からしてマイナスの印象を持つ人もいるだろう。
そもそも反出生主義とはどんな考えなのか?
一言で言うなら「生まれてくること、および産むことを否定する思想」だ。
出生、つまり命を作ることの是非を問う思想である。
人生において苦しみは避けて通れないし、幸福の多い人生だったとしても、最後には死の苦
反出生主義にも何かしらの象徴がほしい
性の多様性をあらわすレインボー。
自閉症啓発月間のテーマカラーの青。
性暴力抗議のフラワーデモ。
セックスワーカーの権利のシンボル、赤い傘。
自傷行為への理解をあらわす青いブレスレット運動。
このような何かしらの象徴が、反出生主義にもあったらいいなと思う。
「新たな命を増やさない。今生きている命は尊重する。」
反出生主義ってとても理性的で優しい思想だ。
もっと世に広めたい。
反出
子どもを持ちたい同性カップルに読んでほしい
子供を持ちたい同性カップルへ。
子供を作るよりも養子を考えてほしい。
新たに産み増やすことよりも、すでにこの世に生まれた命を幸せにする方が先だ。
同性カップルで子供を持つことをリアルに考えておられる方は、信頼できるパートナーだったり、子供を育てられる経済水準だったり、良好な健康だったりをお持ちの、どちらかと言えば恵まれた状況にいる方が多いように思う。
その恵まれた境遇をどうか、恵まれない
子どもが可愛いからこそ今の世の中に産み出したくない
最近職場に小さな子供が来ていて、すごーーーく癒されました。
目が合うとにこーっとしてくれたのがすごく可愛くて。
物心のついてくる年頃の子供は得意じゃないけど、ごく小さな子供は本当に可愛くて天使みたいです。
子供がすごく可愛いからこそ、私は子供を産みたくないのです。
綺麗事を言っていたら生きていけないような、まじめな人や優しい人が損をするような、こんな世界に連れて来たくないのです。
つい
すでに産んだ人に反出生主義を伝えるのは酷
Twitter反出生界隈においてごく一部の過激派には、妊婦や育児中の親御さんをやたら叩く人がいる。
自分のアカウント内じゃなくて、引用RTやリプライといった当人らの目につく形で。
こういうやり方には眉をひそめざるをえない。
そりゃね、生まれてきたのが障害児で「自分の子が可愛いと思えない健常児が良かった」と嘆く親御さんやら、子供を自己実現の手段にしている親御さんやら、高すぎるリスクを承知で超
反出生主義だけど本音は妊娠出産した人におめでとうと言いたい
本音を言うなら、妊娠出産した人に心から「おめでとう」と言いたい。
この世界にやってきた赤ちゃんを心から歓迎したい。
しかし現段階において、それは非常に難しい。
・反出生主義反出生主義という考えをご存知だろうか。
ざっくり言うなら「生まれてくること及び生むことを否定する思想」である。
すべての子どもは同意なしに親の欲求によってこの世に送り出され、人生を強制スタートさせられる。
それは命の押し売りと
反出生主義を発信する難しさ
前にも書いたけど、反出生主義にも何かしらの象徴があったらなと思う。
何か良さげなカラー、グッズ、マークがないか、長らく思案しているが一向に思い浮かばない。
どなたか私に発想力を授けてほしい。
我輩は、何かしらの社会問題や啓発運動に首を突っ込みがちな性分である。
これまでにも、あらゆる分野の連帯運動や啓発活動に関わってきた。署名、カンパ、ビラ配布、リアルデモ、ツイデモ、スタンディング、ポステ
【反出生主義】インターネットの片隅の小さな声が、何かを必要としている人にどうか届いてほしい
反出生主義に関する投稿数が気付いたら2桁に達してる。
何かに反対するのいうのはエネルギーを消耗するものであるが、それでも私は反出生主義を伝えていきたい。
私が反出生主義を唱え続けるのは、大原則としてはまだ生まれていない命のためであるが、それだけでなく、今を生きる命のため、そして自分自身の救いのためでもあるんだな。
反出生主義は、新たな命を作ることの是非を問う思想なので、基本的には今を生きる人間
反出生主義はシンプル、新たな命を増やさないだけ
反出生主義ってイメージからして怖がられるけど、私からしたら「出生前診断で障害児と分かったら産まないかも」って感覚でいながら妊活してる方が100000000倍怖い。
「障害児だったら産みたくない」のは命の選別。
それを一般化して「障害児は生まれてこない方がいい」ってなると優生思想に行き着く。
ちなみにアンチ反出生主義がよく言う「そんなに生まれてきたのが嫌ならなんで生きてんの?」って考え方は反生
障害児は育てたくないと選り好みするくらいなら子供作らないでくれ
前の投稿で、「万が一、障害児が生まれてきたら…」と考えて想像したくない人は、絶対に子作りしてはならないと主張した
今回はもっとガチで書く。
障害児を望まない親のもとに、障害児が命を宿して、胎児が殺されたり(人工妊娠中絶)、渋々育てられた結果子供が愛着障害や二次障害を起こしたりする悲劇を一件でも防ぎたいからだ。
下記2つの前提を元に読んでいただけたらと思う。
前提1
「障害=不便」なのは事実
反出生主義は生まれた人間には幸せであってほしいと願っているよ
反出生主義の目的は「苦を無くす」こと。
なんで今生きている人間には幸せであってほしいと思っています。
反出生主義は「生まれたくなかった」という恨み言をぶつける思想ではありません。
世の中を良くすることを諦める思想でもありません。
生命を蔑ろにする思想でもありません。
むしろ新たな生命を生み出すという行為に熟慮を求めているという点で、生命をものすごく大切に考えている思想です。
優生思想でも
人生超ハッピーであっても私は反出生主義を支持し続ける
人生超ハッピーであっても私は反出生主義を支持し続ける。
反出生主義は不幸な人間の戯言だという誤解は多い。
物事を悲観的に考えすぎだ、人生楽しいことだってあるのに不幸ばかり見るなんてかわいそうな人だ、という声も聞く。
確かに反出生主義者の中には、虐待や貧困、病気などで苦労をしてきた人も少なくないが、そうした経験は、反出生主義の入り口の一つに過ぎない。
私たちは子供を産むことが善であると、義務教
〈読書感想〉 反出生主義者駆ける
反出生界隈において大注目を浴びている一冊、
『ただしい人類滅亡計画』読み切りましたぞ。
色んな価値観を持った10人が、人類滅亡をさせるべきか否か、話し合う物語。
取り急ぎの感想を駆け足で綴ります。
読みながら胸の高鳴りが止まりませんでした。
こんなこと28年生きていて初めて。
こんなにも凡ゆる立場から反出生主義が語られた本が今までにあったでしょうか。
こんなにも反出生が鮮やかに言語化され