新種の日本の妖怪が、42体もイラストで描かれている江戸時代の古文書「荒木家妖怪絵巻」の発見

「荒木家妖怪絵巻」というのは、「2023年7月4日放送」の「開運!なんでも鑑定団」に出てきた個人所有の古くから伝わる「妖怪絵巻」なのだが、珍しい事に、「新種の日本の妖怪が、42体もイラストで描かれていて、さらに、エピソードまで書かれている」という珍しい巻物です。

(開運!なんでも鑑定団「荒木家妖怪絵巻」(2023年7月4日放送))
https://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/kaiun_db/otakara/20230704/03.html

『5月26日~28日に地元の公民館で「我が家のお宝展」を開催。先祖代々医者を務めた荒木家に伝わる焼物、日本画、書、古い計算機やミシンなど数十点を展示し、多くの方々が訪れた。』

ただ、テレビの「開運!なんでも鑑定団」だと部分しか放送しなかったり、番組が終わったらもう見られないので、次の『BeːinG 壱 「妖怪とあそぶ」』という冊子内に、「荒木家妖怪絵巻」の全図公開写真が含まれている。

(『BeːinG 壱 「妖怪とあそぶ」』という冊子内に、「荒木家妖怪絵巻」の全図公開写真が含まれている)
https://booth.pm/ja/items/5236331

(<ムー>「荒木家妖怪絵巻」)
https://web-mu.jp/column/31954/

https://web-mu.jp/history/34804/

https://web-mu.jp/history/34813/

「荒木家妖怪絵巻」は、日本の「妖怪」史の中でも稀に見る珍しい発見なので、オカルト雑誌「ムー」でも何度か取り上げられた。
この「妖怪絵巻」は、江戸時代に描かれたものなので、個々の妖怪には著作権は無いようです。(写真などには著作権があるが、一般的には、こういう学術的文献を学術利用する事は認められている)

<著作権目安>
・『BeːinG 壱 「妖怪とあそぶ」』という冊子を、丸々コピーするような利用方法は、著作権でアウトとなるが、
・「江戸時代の妖怪絵巻」なので、個々の妖怪を自分で描いたり、小説にネタとして登場させるような利用方法は、OK。
という辺りになる。

のだが、「荒木家妖怪絵巻」の中に含まれる妖怪の中には、『目からビームを放ち、村をなぎはらう妖怪』など、日本の古来からの妖怪のイメージからは大きくかけ離れ過ぎている妖怪も多数含まれているので、現代に作られたと言われても違和感がないので、どの程度、信憑性がある古文書なのか?が不明なのだが、荒木家のご先祖が、日本各地で見聞きした妖怪の話をイラストと共に残したものであるそうで、当時の日本の習俗史として何らかの意味がある内容と思われるので、価値はあると思われる。
妖怪「チョコサイ」に到っては、「普通に、イイダコの事だろう」と言われている。

「荒木家妖怪絵巻」に含まれる妖怪の特徴は、
・エイリアン的な妖怪が多数含まれる
・「ゆるキャラ」が多い
・エロいのや、グロいのが含まれるが、画力の力で、「ゆるキャラ」に見える

(「荒木家妖怪絵巻」に含まれる新種の妖怪)

・「銭蛇
江戸時代などの古い時代には、「穴の開いた貨幣は、紐を通して財布代わりにしていた」ので、その形状の蛇のような妖怪らしい。ちなみに、そうやって、紐から引き抜いて「穴の開いた貨幣」を長く使っていると、割れたり欠けたりしてしまう貨幣が出てしまい、そういうのを「鐚銭(びたせん)」と言い、価値が下がる。よく時代劇などで言う「鐚(びた)一文だってまけないよ」というのは、要するに、価値の低い「一文」よりもさらに価値の低い「鐚銭(びたせん)の一文」もまけない。という意味で、相当に貧しい地域の話という事になる。

・「山黒様(荊大学)
犬のような陰茎を持つ猪の毛のような肌の服を着たがらない妖怪。

・「渋紙
8畳位のデカい黒い紙のような妖怪に肩を喰われた。生け捕りにして食べたら薬になり様々な効能があった。

・「星蝙蝠
北斗七星の模様を持つコウモリ。

・「禁狐
「丁半博打のツボとサイコロが顔になっていておいちょかぶの札を羽にした」形状に化けた狐。

・「目からビームを放ち、村をなぎはらう妖怪

・「昆虫のような足の大きな黒い怪物

・「チョコサイ
誰がどう見ても、「普通に、イイダコの事だろう」
「荒木家妖怪絵巻」の中に書かれているのは、カタカナで「チョコサイ」と書かれている。
この妖怪の特徴が、「(人間が)この妖怪を捕まえて食べたら、結構うまかった。ので、海に捕まえに行ったら、大量のこの妖怪に吸い付かれて襲われてしまい、逆に、命を落とす事もある」という感じなので、「猪口才(ちょこざい)な奴だ」というスペルが1番しっくりとくる解釈となる。
「猪口才(ちょこざい)な奴」というのは、「裏で見えない所で隠れて小賢しい(こざかしい)事をする奴」の事で、意味的には、合っているが正しい解釈なのか?は不明。
「タコ」は、イラストで描くと、「墨を吐く所が口」のように描かれる事が多いが、現実のタコは、「8本足の中心部分に口があって、歯もあって、場合によっては人間に噛み付く事もある」

・「酒盗鳥
酒と徳利を盗んでいったオシドリ

・「天狸
8寸(25cm位)で丸く、背中が平らで白く、腹は黒い狸のような生き物で、火を吹く。雨に濡れることを嫌がる。とても強くなんでも食べる。

「荒木家妖怪絵巻」に含まれる新種の妖怪のほとんどは、従来から伝わる日本の妖怪からは、かなりかけ離れ過ぎている形状のものばかりで、正直、わけがわからないものが多い。(エイリアン率が高い)
江戸時代の古文書だと、「江戸時代には、すでに、日本は外国船と多数の交流をしている時期」にあたるので、「外国の妖怪伝承が入ってきた」可能性もありそうなのだが、「その当時の外国の妖怪に、エイリアンや、UMAっぽいのはあまりいない」ので、「荒木家妖怪絵巻」に含まれる新種の妖怪のほとんどは、理解不能。

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