自分の名前が勝手に改名させられてしまうとはどういうことか?
物心がつかない子供の頃に急に改名をさせられたとしたら本人はどう思うか?
例えば、昔なら改名はある階級の方々にとっては通過儀礼として当たり前であった。
それなら問題はそれほど大きくない気がする。
少なくとも何故なのかを世の中で示される理由があるから。
ただ家庭内の問題として自分が訳も分からず改名をさせられたら、
子供はその理由を知らないではいられなくなるだろう。
でも子供にとっては親にその理由を聞くことは至難の業である。
そして未解決のその疑問は本人の心奥深くに入り込み表(意識)からは見えなくなってしまう。
これが一番恐ろしい。
そうすると子供が一番考えるのは、自分が悪い子だったから、改名前の自分は親から見捨てられたのだという事だろうと思う。
この自己否定を確定してしまうようなことを親は決してしてはいけない。
さらに怖いのはこういう行動が子供に与える影響を親自身がしているとは夢にも思ってもいないということである。
今回は「ぼくは麻理のなか」という漫画を読んだ。2017年にテレビドラマ化もされていたいたようです。描写やセリフなどにきわどい描写もありますが登場人物の心情を丁寧に描いていて読みやすく一気に読み進んでしまいました。女性もキレイに描かれています。女性が綺麗に書かれているのは重要ですね。この漫画を読んでいてストーリーのキモとなる部分について記述したくなり書いてみた次第です。改名が子供重要な問題など与えるはずがないということが漫画にでてくる解明を強制した母親の表情でそれを物語っています。
漫画の中で気になったのは、言い方を変えますが、「人は汚くないし綺麗でもない」というセリフと「結局、自分の事ばかりを考えている」というセルフがあるところです。両方とも真理だなと思いました。
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