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自由のための宗教

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社会的な宗教と、普遍的な真理の教えは異なっている。それは、連帯のための宗教か、自由のための真理である。 宗教概念もまた、このように二つの捉え方ができる。しかし、世間的には一方しか…
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#神

不殺生(アヒンサー)の本質「生かされているということ」

「不殺生(アヒンサー)の誓い」と、「最強を求める戦士」は一見相反しているように見えるが、同じ原理が働いている。

その原理とはなにか?

僧侶は、不殺生(アヒンサー)の誓いを立てる。
「生き物を殺さない。他の生命を傷つけない」と。
これは戒めとして、ただ守るべきルールではない。
その本質はなにか?

それは、虫一匹殺すことができないほど、「無力になりきる」ということだと考えられる。
僧侶(出家者)

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「涅槃」と「神」へのまなざし

仏教とキリスト教を比べるとき、ブッダとキリストを比べたり、仏と神を比べたりするのは目にしたことはあるが、涅槃と神の類似についてはほとんど指摘されていないのではないだろうか?

そもそもこの涅槃や神とはどういうものか、それを語ることは難しい。難しいどころか、本来それらは語り得ぬものでもある。しかし、中身ではなく、涅槃と神を成り立たたせている原理的に明らかなことを比べることでその類似性を考えてみたい。

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