🐣プライドと自尊心について

読了noteは書いていないけれど
安田修『自分を買えるノート術』を読んでから
気持ちを吐き出し次の行動につなげるためのノートを書いていることがある。
テーマはその時考えていることなのでまちまちだが
結構共通して自分との向き合い方について考えている事が多いので
私が今抱える思いを記録しておきたい。

※かなりプライベートな話であることと、
自分でもびっくりするくらい卑屈だったりネガティブな所があるので、見たくないよ〜って方は遠慮なくスルーしてください！

私は今、育児休業中である。
産まれたばかりの息子と一緒に過ごす日々は、何にも代えがたい幸せがある。

その中でいつも頭にちらつくのが
「このまま幸せのぬるま湯に浸かっていたら駄目になる」と自分を焦らせる思考が止まらなくなるのだ。

あたまの中の自分が、仕事を休んで育児に専念している自分を責めている。
「今あなたは仕事もせずずっと家にいて、ラクしている。」
「会社に戻っても居場所ないんじゃない？誰それさんは昇進したんだって。」
「そもそも育休前から仕事できてないよね」
字にして書くとばかみたいだが、私は昔からこういうところがあって、脳内で自分をいじめていることがある。

おそらく、自分をいじめて、自分を卑下することで、自分にがっかりしたくないという思いがあるのだろう。
また、同じくらい、他人を攻撃している側面があると最近気付いた。
本当にこれは良くない。他人の幸せを素直に喜べなかったり、自分と比較して勝手に落ち込んだりするくせがある。

一応、仕事は、できないなりに約10年間頑張ってきた。そこから急に育児に専念しましょうとなって、うまく切り替えられていない。

私は、育休中に本を読んだり、
自分の仕事に関係ありそうな本や情報を集めたりしている。(もちろん、子供が寝ている間ややるべきことを終わらせてから。だから全然進まない。)

それは、仕事復帰したらバリバリやるぞ！というモチベではないということに気づいた。

自分でもゾッとしたが、私はお客様の方を向いて仕事頑張るぞ！と思っていたわけではなく、
周囲に失望されたくないから優秀(っぽい)自分でいたい
と思っていたのである。

一歩引いて見てみると、え？あんた何言ってるの？と思う。
仕事をすることが、誰かのためになるのではなく、自分の評価のためにやっていると気づいてしまったのだ。

昔から私は、人から評価されることに生きがいを感じているフシがあったと気づいた。
子供の頃は学級委員をやるようなタイプだったから、先生に褒められることが結構あった。
また、ピアノをずっとやっていたが、先生が言う通りのことを続けていたらいつの間にか実力と年齢に合わない難曲をこなし、「この年でこんな曲ができるのはすごいね」と人に言われることがすべてのモチベになっていた。

ちなみにこのピアノの経験は本当に思い出したくもないくらい辛い経験で、ピアニストになりたいわけでもないのに週3でレッスンに通っていて、家でもレッスンでも怒鳴られながらピアノを弾いていた。毎日泣いていた。極めつけは、そのピアノの先生は、私のことをいじめてくるクラスの男子の母親だった。大嫌いな男の親を先生と呼ばなければならず、泣くまで怒られ、ピアノのレッスンに通っている間はピアノが好きになれなかった。皮肉なことに、ピアノを辞めて引っ越しをしたらピアノが好きになり、高校生でまた違う先生に習い始めた。今もピアノはたまに弾きたくなるし好きだ。あの頃は大嫌いだったのに。

話が逸れたが、私はピアノがうまくなったわけではなかった。うまくないからたくさん怒鳴られたし、叱られたし、週3も通わなければいけないほどへただったのだ。だけど、みんなにすごいと言われる難曲を練習している、という思いから自分はピアノが上手いんだと思いこんでいた。結局その曲を発表会でこけずに弾くためのレッスンは受けたが、他の曲は全く弾けなかったのだ。自分はピアノが上手いと思いこんで伴奏に立候補しては、全然弾けないということもあった。今レッスンでやっている曲より遥かに難易度は低いのに。

褒められることで、能力のない自分にふたをすることができたのだ。ふたをしているうちに、自分でも能力がないことに気付けなかった。そうやって自分の欠点から逃げてきたのだ。

仕事も一緒で、たまたま私の年代近辺の女性社員はごっそり辞めてしまったので、中堅どころの女性社員が自分くらいしかおらず、昨今の女性活躍の流れに乗って、おだてられて調子に乗っているところがあった。
結局私が持っているのはスキルではなく、高い高いプライドだったと気づいた。

プライドを捨てることは簡単ではない。
けれど、ネットを見ている中で見つけた記事で、しっくり来たことばがあった。
「プライドから自尊心へシフトせよ」

今までの私は、人にどう思われるかが常に軸となっていた。バカにされないように、失望されないように。そうやって生きてきた。
でもそんな気持ちで本を読んだって、勉強したって、何も残らない。邪な気持ちでピアノを続けていたら、レッスンで習った曲以外何も弾けない自分になってしまったみたいに。
学びたきゃ学べばいい。でもそれは、理論武装のために学ぶわけじゃない。自分の長い人生のために学びたいなら学んだらいい。

そして、今は育休なのだから、勉強せず育児に時間を取られることは何も悪いことではない。むしろ、息子の「いま」はもう二度と見られない。日々成長している。育休だって永遠じゃないのだから、1日中一緒の日も、もうカウントダウンが始まっている。

それに、もし自分が子供の立場なら、
子供がいてあれができないこれができないと言われたらすごく傷つくし、自分に思いっきり向き合ってくれたほうが幸せだ。自分がプライドだけを持ち自分を大切にしたいことで、息子もそうなってしまうかもしれない。そう思ったら、この思考の癖はすぐに手放すべきだと気づいた。

本は読みたければ読めばいいし
学びたいなら学べばいい。でも、そのために休んでいるのではないのだから、まずは育児に向き合うこと。育児から逃げないこと。

私は仕事場で評価されるために生きているのではない。
私と家族が幸せに生きるために、仕事をするんだ。
仕事をするのは、評価される自分が幸せになるのではなく、お客様を幸せにしないと仕事はできるようにならない。評価はあとから付いてくる。

主語を他者に置き、勝ち負け・上下で決めるのがプライド
主語に自分を置き、自分を好きでいられるかが自尊心
ここを間違えないようにしたい。

ここに書き記すことで、できない、みっともない自分を残しておきたい。今日はそんな日記。
そして、このような気づきを得られたのは、ノート術で見たように、思考をまずはひたすら書き出していったから。
もし、ここまで読んでくださった方がいたら、本当にありがとうございました。