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52歳で脱サラ。ゼネコンの文系管理職の28年の経験を通して感じたことを綴ります。日本が…

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52歳で脱サラ。ゼネコンの文系管理職の28年の経験を通して感じたことを綴ります。日本が大きく変わっていくには建設業はなくてはならない存在、特に地方ゼネコンの存在はこれからは重要。そしてゼネコンが変わっていくために必要なのは協業・協働・連携、そして新しいビジネスの開拓。

最近の記事

ゼネコンにはゼネコンなりの改善がある

ゼネコンの現場にトヨタのかんばん方式を採用できるかと言えばできません。 もちろん作っているモノが違うということもありますが、一番の違いは作っている場所の違いです。 建設業っぽい言い方をすれば、トヨタの工場は「本設」、ゼネコンの現場は「仮設」ということになります。 ゼネコンが他の業界と決定的に違うこと|つなぐ|note 上の記事でも書きましたが、ゼネコンの現場は工事が終われば移転する、あくまで仮の生産拠点でしかありません。 ただ移転するだけであれば、次の現場にノウハウ

    • ゼネコンの現場第一主義について想うこと

      ゼネコン文系社員だった私が感じたゼネコンの現場第一主義についてです。 会社によっても違いはあると思いますが、技術屋さん目線とはまたちょっと違った現場第一主義について考えてみたいと思います。 昔ながらの現場第一主義本来、現場第一主義とは現場を会社全体で支えることであって、現場にすべての権限を与えることではないと考えています。 しかし時代時代で現場第一主義に対する考え方も違います。 例えば、わたしが働いていたゼネコンには足場などの仮設材を現場に貸し出すための機材センターが

      • ゼネコンの差別化とはなにか?

        前回の記事でゼネコンは非常に差別化しにくい業界と書きました。 ゼネコンは差別化が難しい業界|つなぐ|note 例えば自動車メーカーならデザインや燃費、安全性などで他社と差別化することができます。 マツダのデザインが好きな人もいれば、トヨタのデザインが好きな人、ホンダやスバルが好きだという人もいるでしょう。 しかしゼネコンは基本的には請負業であり、発注を請けたモノをいかに求められた品質を確保しつつ工期内に無事故で引き渡すかというのがゼネコンのビジネスモデルです。 設計

        • ゼネコンは差別化が難しい業界

          日本には2万社を超えるゼネコンがあると言われています。 わたしは28年間ゼネコンで働きましたが、その経験から感じることはゼネコンは非常に差別化が難しい業界だということです。 ゼネコンの大きな特徴のひとつは典型的な請負業であることです。 世の中の仕事の多くは「作って売る」がビジネスモデルであるのに対し、建設業は「請けたモノを造る」というのがビジネスモデルであり、受け身のビジネスモデルとも言えます。 もう一つの特徴は、生産拠点である「現場」が固定されていないことです。 建設

        ゼネコンにはゼネコンなりの改善がある