見出し画像

特定技能外国人の企業配属対応

こんにちは!先日は、とある熊本の農業の会社さんから内定をいただいたネパール人・ラム君の配属対応に通訳スタッフとともに行ってきました!

特定技能の申請から2週間と、かなり早いスピードで審査も終わり、無事特定技能人材としてのスタートを切ったラム君。
この日は、自宅のある福岡から熊本までの引っ越し日ということで我々も登録支援機関としてラム君のサポートをおこないました。

画像1

*配属対応でやったこと*
・転出手続き
・転入手続き(住民票の発行)
・引っ越しに係る荷物搬送
・企業から用意されたアパートの契約補助
・アパートのガス契約の立ち合い
・自宅から会社、また市役所、スーパーまでの道のり案内
・初出勤日に関する説明の通訳補助

寄り添う姿勢が何よりも大切

元々学生として日本語を学びにきていたこともあり、ラム君はJLPT3級を取得。そのため基本的なコミュニケーションも問題なく、市役所などは本人独りでも問題ない様子でした。しかしながら、初めて日本で正社員として働くことに少なからず不安はあるもの。実際に仕事がスタートする前のこの段階で登録支援機関としてやるべきことは、本人がスムーズに仕事をはじめることができるように生活面でのサポートをしてあげることです。

よくあるケースでは、実際に知らない土地に一人で引っ越しをするにも関わらず、企業・登録支援機関もろくなサポートができておらず、「何か困ったことが起きたら連絡して」とだけ言われ連絡先を渡されるといった問題も耳にします。事実、今後の不安を感じ、企業からの内定を辞退する、といった結果にも当然起こりうる話でもあります。そうならないためにも、今回のような生活や環境がガラリと変わるタイミングでは、言葉が理解できる通訳等を必ず同席して心身ともにサポートをしてあげることが大切です。

画像2

▲自宅から会社までの道のりを覚えているラム君。この後道を間違え、後続を走る我々とはぐれてしまいました(笑) ルートを覚えるのも一苦労です。

日本語が上手だから支援が不要?

世間一般的に、技能実習生から特定技能人材にシフトする人材に対しては、企業も登録支援機関も手取り足取り必要なサポートしている印象があります。それはきっと日本語レベルが留学生と比較して相対的に劣るからだと言えます。言葉がわからない分サポートしてあげないと、という気持ちが生まれるからかもしれません。一方、留学生に対しては「この子は日本語が上手だから大丈夫だろう」という支援側の勝手な憶測で、気配りやサポートを忘れてしまいがちです。

初めて正規社員として日本で仕事をする。口には出さないだけで、心の中ではそんな不安を必ずみんな持っています。だからこそ、日本語の上手い下手に関係なく、サポートしてあげることが大切なのです。

せっかく時間をかけて採用してきた人材をフォロー不足によって本人を不安にさせ、内定辞退や早期離職にさせないためにも、最初のうちは特に気を配りながらサポートをしてあげましょう。サポートする中で、この子は何に不安を感じているか、何を気にしているのか、などにも気を配り、些細な言動を見逃さず、本人の人柄や考え方を理解把握しておくことが大切です。これは何も外国人に限ったことではなく、日本人でも一緒だと考えます。

画像3

▲通勤ルートも完璧!これで迷わず出勤できますね!

最後に

外国人の子たちは、受け入れ企業や登録支援機関の人となりや、自分たち外国人を受け入れることに対する姿勢、対応、言動など日本人の我々が思っている以上に見ています。

「大丈夫かな、この会社、不安だな・・・」と思わせるのではなく、
「会社の人も、登録支援機関の人も、みんな協力してくれる。仕事頑張らなきゃ」と思ってもらえるように、外国人人材を受け入れる者としての責任と姿勢を忘れずに、彼らと関わることが必要なのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?