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アナログ・レコードのUK盤、US盤、国内(日本)盤のジャケットの違い

アナログ・レコードのオリジナル盤の収集において避けて通れないのが、UK盤(イギリス盤)とUS(アメリカ盤)の違いです。

UK盤とUS盤の違いはその音ももちろんですが、ジャケットの風合いも異なっています。

そこで、今回の記事では、アナログ・レコードのUK盤とUS盤、さらに国内盤(=日本盤)のジャケットの違いについて、お話していこうと思います。


■コーティングが美しいUK盤(イギリス盤)

UK盤のジャケットの特徴は、ひとことで言うならば、その美しいコーティングということに尽きます。

UK盤のジャケットは一般的に、ある時期までは、表面に光沢があり、紙質もツルツルしています。

このコーティングジャケは1970年代の半ばぐらいまで続くのですが、70年代半ば以降は、UK盤でもコーティングが無い盤が増えてきます。

※UK盤は、コーティングが付いている70年代初期まで(1973年頃まで)のアルバムを買うのがポイントです。

70年代半ば以降のレコードはジャケット面ではUK盤である優位性はありません。

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ビートルズ『ホワイト・アルバム』のUK盤


■コーティングは無いが、シュリンク(ビニール)でパックされているUS盤(アメリカ盤)

一方US盤(アメリカ盤)はジャケットの表面はコーティングされていないことから、光沢がありません。しかし、その代わりに、新品の状態では、シュリンクと呼ばれるビニールでパック(包装)されています。

もちろん、開封時にほとんどのリスナーがシュリンクを破り、かつジャケットから剥がし取ってしまうため、中古レコードでは、シュリンクが付いていないものが大半です。

US盤は、UK盤と違って、ジャケットがコーティングされていないため、シュリンクを破ってしまうと、ジャケットが他のレコードとの摩擦によって擦れてしまい、中のレコードの円周が跡になって浮き出てくるなど、どうしても痛みやすくなってしまう傾向があります。

※逆に言うと、シュリンク付きのUS盤は驚くほどジャケットが綺麗です。

レコードの価格はジャケットよりも音を重視して決められる傾向があるので、シュリンク付きのUS盤は状態が良くても価格が安めなことから、狙い目です。

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ローリング・ストーンズ『ビトウィーン・ザ・バトンズ』のUS盤


■帯がついている国内盤

最後に、国内盤(日本盤)ですが、何と言っても、輸入盤とは違うのが、帯の存在です。また、ジャケットの紙質ですが、英国盤がペラペラの薄い紙を使用しているのに対し、国内盤はUS盤と同様に厚めでしっかりした作りになっています。

ただし、近年(2000年以降)は、ビートルズのように、中身は輸入盤と同様で、それに帯と解説書を付けただけのいわゆる『まがいもの』(別名ぼっ●くり商品、とも言います)も増えてきていますので注意が必要です。

逆に言うと、『まがいもの』ではない国内盤は、ジャケットの作りが日本独自のもので作りもしっかりしています。

※国内盤は、帯付きのものがジャケットの状態が良いことが多く、かつUS盤と同じ理由で価格も安めなので、狙い目です。

(ただし、輸入盤に帯を付けただけの最近の商品は買わないように←意味がないので)

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デビッド・ボウイ『ジギー・スターダスト』の国内盤


以上、アナログ・レコードの各国盤ごとのジャケットの特徴について書いてみましたが、本記事を参考に、読者の皆様がアナログ・レコードの世界に一歩を踏み出していただけたら、筆者として、これに勝る喜びはありません。


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